【Tj、新型MIRAIと大物目白押し】 トヨタ/レクサス 2020年期待の新車ざくざく 4選

■レクサス UX300e(2020年12月登場予定)

レクサス、というかトヨタ初の量産EVということで、その完成度に注目が集まる。ベース車両との差はどこにあるのかという点も含めて、期待させてくれる存在だ

●どんなクルマか?

 12月1日まで開催された広州モーターショーでワールドプレミアされたピュアEV。容量54.3kWhのリチウムイオンバッテリーをフロアに固定することで重心高を低め、優れた車両運動性を実現した。

 EV化による運動特性の変化に合わせ、ブレースの追加やショックの減衰力最適化など、細部にわたってチューニングが施され、EVながらレクサスらしい「すっきりと奥深い走り」を実現している。

 1充電あたりの航続可能距離は400kmで、モーター出力は150kW/300Nm(約204ps/30.6kgm)。充電に要する時間は急速充電で50分程度が想定されている。

●期待のポイントは?

 重心位置が低く、ドライバーのヒップポイントに近いため、SUVながらスポーツカーに近いヨー慣性モーメントを実現しているといわれるだけに、運動性能にはかなり期待ができそうだ。

 EVということで従来モデル以上に静粛性が大事となるが、これはバッテリーに遮音壁としての機能を持たせたほか、ロードノイズや水はね音の低減に工夫したという。室内空間の心地よい静けさが期待できるだろう。

ダッシュボード上部の上品な色味のブルーが目立つコックピット周り

●不安要素があるとしたら?

 価格。現段階で価格に関する情報はないが、ベースのUXからの価格上昇は、やはり避けられないだろう。が、レクサスを購入する人のなかには、価格は高くてもいいという人も多いので、実際に販売が開始されたら、不安は懸念に過ぎなかったということになる可能性もあるが。

54.3kWhのバッテリーは床下に。後席フロアが10~15mm標準より上がった

■レクサスUX300e予想諸元
・全長×全幅×全高:4495×1840×1540mm
・ホイールベース:2640mm
・車両重量:1850kg
・モーター:4KM
・モーター出力:150kW/300Nm
・バッテリー:リチウムイオン
・バッテリー容量:54.3kWh
・航続可能距離:400km

■レクサス LCコンバーチブル(2020年春登場予定)

優雅という言葉がシックリくる外観。ホワイトレザーシートが乗る人を華やかに見せるはずだ

●どんなクルマか?

 今年1月開催のデトロイトショーでワールドプレミアされ、その後7月に行われた英国のグッドウッドフェスティバル・オブ・スピードで、市販化が正式発表されたモデル。レクサスのフラッグシップクーペ、LCをオープンにしたモデルで、電動開閉式のソフトトップを備える。

 クーペモデルとの外観上の差はルーフ部分を除くとわずかで、オープンとされたことでLCの優雅なボディデザインがより強調されている。

●期待のポイントは?

 なによりもその優雅な外観だけで期待が高まるが、注目したいのは搭載するパワーユニット。クーペモデルには3.5L、V6エンジンベースのハイブリッド(システム出力359ps)と、477ps/55.1kgmを発生する5L NAのV8エンジンが用意されるが、LCコンバーチブルが搭載するのは3.5LのV6ツインターボと予想されている。

 出力は422ps/61.2kgmというもので、5LのV8と比較した際にどのような走りの差が出るのか、注目だ。

 気になるのは価格だが、これに関しては現時点でのアナウンスはない。おそらく1500万円級のプライスタグを下げることになるだろうとは予想されるが……。

先の東京モーターショーに出たものは輸出仕様だったが、日本仕様も同様の感じになるだろう

●国沢光宏からひと言

 3.5LのV6は燃費対策の面もあると思うけど、走りは見てみたいね。LCはレクサスのなかで一番高級感を感じさせてくれるから好きなんだけど、ライバルも多いからね。


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