■シンプル・イズ・ベスト プジョー106
日本では1995年から2003年まで販売されたプジョーの(当時)最も小ぶりでベーシああックなハッチバック。「先進的メカニズム」みたいなものはいっさい使われておらず、エンジンも、何の変哲もない自然吸気1.6L。
しかし本当によく走るクルマであり、「……先進的なメカって必要なのか?」と考えさせられる。今後こういった「シンプルな小ぶり名車」が各社から登場する可能性はほぼゼロなため、良質なフルノーマル物件にかぎっては高値を更新し続けるはず。
●価格:30万~210万円
■ワビサビの世界感 フィアット パンダ(初代)
1980年に登場したフィアットの小型大衆車で、デザインはジョルジェット・ジウジアーロの「イタルデザイン」が担当。非常にシンプルな作りだが、そうであるがゆえに、現代の小型車や未来のコンパクトカーでは絶対に味わえない「すべてを削ぎ落としたワビとサビの境地」が堪能できる。
信頼性に不安があるCVT版や4WD版はさておき、FF/5MTの相場ははすでにプチ上昇中。だが唯一無二の存在だけに、良質なMT車ならまだまだ上がるだろう。
●価格:40万~130万円
■ブレイク直前? アルファロメオ156GTA
アルファロメオの中型セダン「156」に途中追加された、3.2L V6をフロントに搭載するスペシャル版。
近年のガソリンエンジンはどんどんエコ志向になっているが、それはアルファロメオにおいても同様。だがこの世代までのV6は、燃費は悪いが官能性はピカイチ。
この種のガソリンとオイルを食うエンジンはもう二度と新車では買えないという意味で、現在は100万円台後半で落ち着いている156GTAの相場は、何かをきっかけにブレイクするかも。
●価格:120万~190万円
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