■10年後の名車だ 日産キューブ(2代目)
言わずと知れた日産の5ドアトールワゴンで、今年12月には3代目のZ12型は生産終了となり、キューブ自体が廃番に。
だがZ12以上にデザイン完成度が高い2代目Z11型の低走行物件は今から5年後あるいは10年後、「’00年代初頭の傑作デザイン」として評価され、相場が2倍ほどまで跳ね上がる可能性もある。
まぁ跳ね上がらないかもしれないが、それでも現在、Z11型キューブ低走行車の相場は30万円程度。モノは試しで仕込んでみる価値はある。
●価格:20万~40万円(※走行3万km未満の個体限定)
■類まれな存在感 ホンダ エレメント
海岸のライフガードステーション(監視台)をデザインモチーフにアメリカで開発・生産され、その後日本でも2003年から2005年の2年間販売された「両側観音開きドア」のクロスオーバーモデル。
日本では当時まだ“クロスオーバー”という概念がなかったせいか、販売は不振。
しかし今や時代は変わり、なおかつ「両側観音開きドア」というほかにない個性も持ち合わせているため、爆騰はしないまでも「意外と高値」くらいの相場に着地しそうな気配はある。
●価格:40万~180万円
■贅沢すぎる軽自動車 スバルR1
サイズをあえて軽自動車規格以下に抑え、名車「スバル360」へのオマージュ的デザイン内外装に採用した、
2005年から2010年まで販売された異色軽自動車。3気筒エンジンが当たり前の軽自動車にあえて贅沢な4気筒エンジンと四輪独立サスを採用。しかし車内が狭すぎて商業的には失敗したのだが、クルマとしての評価はすこぶる高い。
相場はすでにやや高騰しているが、低走行物件を屋根付き車庫で保管しておけば、数年後には買った値段以上で売れるかも。
●価格:10万~140万円
■高騰の余地は充分あり! ポルシェ968
「3Lの直4」という少々変わった方式のエンジンを搭載した1991年登場のFRスポーツ。エンジンにはポルシェ独自の可変バルブタイミング機構「ヴァリオカム」が採用されている。
相場はすでに若干高騰しており、ひと昔前は200万円級だったが最近はおおむね300万円台。
だが「最後のポルシェ製水冷FRスポーツ」という付加価値と、今となっては小ぶりなスリーサイズ、そしてキレのいい走りから考えると“さらなる高騰余地”は充分残っているはず。
●価格:340万~400万円
■買うなら今がチャンス VW ゴルフII
1983年から1992年にかけて販売された2代目のフォルクスワーゲン ゴルフ。これまた昔と比べれば相場はプチ高騰しているが、まだまだプチレベルで、車両価格70万円あたりから探すことができる。
最新世代のゴルフと比べるとあまりに華奢で、先進装備の類は何ひとつ付いていない。だが「しっかりした走り」というゴルフの本質部分は、この2代目でもある意味同様。
周囲のクルマが豪華になっていけばいくほど、このクルマの“シンプルさ”が見直されるだろう。
●価格:60万~150万円
■プチ高騰中! VW ゴルフ カブリオ(初代)
初代ゴルフの4座オープン版だが、さすがに初期型はもはや流通しておらず、今探せるのはハッチバックのほうがII型に進化したあとも販売が続いた後期型と、最終限定車の「クラシックライン」。
これがまた素晴らしいクルマで、四隅に手が届くかのようなサイズ感と木管楽器のようなエンジン、そして切り立ったピラーがもたらす抜群の開放感は最高の味わい。
類似車は二度と新車では買えないため、すでにプチ高騰している相場はまだまだ上がり続けるはずだ。
●価格:70万~140万円
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