■エントリーモデル118iに試乗
まずは、エントリーモデルの118i(直3、1.5Lターボ140ps/22.4kgm)に乗ってみる。
このエンジンは、基本的に先代でも使われていたユニットだが、新型では横置き搭載となったこともあり、アイドル振動の抑制がより巧み。
走り出しても好印象はそのままで、5000rpm程度までスムーズなトルクカーブを描いて吹き上がる。
ATは7速DCTが組み合わされるが、発進もシフトアップもスムーズで、「あれ? トルコンステップATだっけ?」とスペックを確かめ直したほど。
DCTというと“切れ味”が強調されるケースもあるが、新型118iはいたって素直なドライバビリティに躾けられている。
ハンドリングと乗り心地については、CセグのFFハッチバックとしてアベレージという印象だ。
操舵フィールは軽やかで、全体にサスペンションもよく動いているが、やや腰高でリアの荷重がフッと抜け気味になるフットワークは、FRの先代にはなかった感覚。
ここだけは先代F20型ユーザーが一矢報いた! と感じる部分だ。
■「走り」にこだわる人には直4 2LターボのM135i xDrive
こういった「走り」にこだわりたい人向けには、M135i xDrive(直4、2Lターボ 306/45.9kgm)を選ぶしかない。
4WDということもあり、M135iの走りは118iとはまったく別物だ。パワー/トラクションはもちろんだが、手応えの確かな操舵フィール、ドシッと低く構えた接地感、コーナーの立ち上がりでガンガン踏んで行ける旋回性など、ダイナミック性能のレベルが圧倒的に違う。
先代F20型では118iとM140iの差はそこまで大きくなかったが、新しいF40型1シリーズで「駆け抜ける歓び」を求めるなら、M135iが必須という印象。
630万円というプライスタグに目をつぶれば、ぼくは「コイツが欲しい!」と思った次第でございます。
■BMW118i Play主要諸元
全長×全幅×全高:4355mm×1800mm×1465mm
ホイールベース:2670mm
車重:1390kg
エンジン:直3DOHCターボ
総排気量:1498cc
最高出力:140ps/4600rpm
最大トルク:22.4kgm/1480~4200rpm
トランスミッション:7DCT
駆動方式:FF
JC08モード燃費:16.8km/L
WLTCモード燃費:13.7km/L
価格:375万円
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