【ダントツの優位性に陰り!?】自動ブレーキの代名詞!! スバル「アイサイト」は今でもNo.1なのか


対車両の自動ブレーキはもはや差がつかない時代に

「レクサス セーフティプラス」を採用するUX。今や対車両では自動ブレーキの性能評価に差がなくなってきているが、夜間の歩行者検知性能では違いも

 2019年度のテスト結果を見ると、車両に対する緊急自動ブレーキの性能は、もはや差が付かなくなってきた。

 停車中の車両に向けて走り、緊急自動ブレーキを作動させた場合、50km/hであればここで取り上げた5車種はすべて衝突せずに停止できている。

 走行中の車両に接近した時も、60km/hでは、緊急自動ブレーキによって衝突を回避した。2019年度のテストで、タントだけは停止車両に50km/hで近付いて衝突したが、ほかの車種は同じ成績だ。走行速度をもう少し引き上げるなど、優劣が分かるようにする必要がある。

 対歩行者は車種によって評価が異なる。特に夜間の街灯がない真っ暗な道路を歩行者が横切っている時、フォレスターが衝突せずに停止できた速度は30km/hとされるが、ほかの4車種は60km/hでも停止している。

 また、駐車車両のない昼間の道路を歩行者が横断している場合、フォレスターが衝突せずに停止できた速度は60km/hだが、レクサス ESは若干低い55km/hであった。

スバルのアイサイトは今も国産No.1なのか

スバル フォレスターの予防安全性能 2019年度評価(出典:自動車事故対策機構)

 以上の自動車事故対策機構の最新テスト結果を見ると、フォレスターが搭載するアイサイトの安全性能は全般的に優れているが、すべての項目で1位を取っているわけではない。

 特に歩行者に対する衝突被害軽減ブレーキの性能は、フォレスターの場合、80点中の70.4点であった。満点の80点を獲得している車種もあるため、街灯のない夜間における歩行者検知能力など、改善すべき点も生じている。

 過去を振り返ると、ステレオカメラを使うアイサイトは危険を発見する能力が優れ、自転車の検知機能も早期から備えていた。それが今ではライバル車も進化して、優位性が次第に薄れてきた。

 それでもスバル車は、全般的に危険を避ける走行安定性が優れ、視界も良いから、安全の総合性能は高い部類に入る。

 安全性能と車両価格のバランスでも、インプレッサ、XV、フォレスターといった最先端のアイサイトツーリングアシスト装着車は買い得だ。

 これらの車種は、歩行者保護エアバッグも標準装着している。安全性を支えるさまざまな機能や装備をライバル車と比べて判断したい。

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