N-BOXはなぜ勝ち続けられるのか? 令和の販売王者を徹底分析!!


FFと4WDの販売比率

【N-BOX】
FF:86%/4WD:14%

【N-BOXカスタム】
FF:86%/4WD:14%

 都市部の場合、特別なケースを除きあえて4WDを購入する理由はない。4WDの需要のほとんどは、北海道や降雪地域となっている。

 では、この販売比率から見てN-BOX&N-BOXカスタムは北海道や降雪地域で売れていないのだろうか?

 その答はノー。降雪地域の人すべてが4WDを買うわけでないない。今ではスタッドレスタイヤはバリエーション豊富だし、何よりも性能アップして雪上性能に優れていているため、ヘビー地域を除けばFF+スタッドレスをチョイスするケースが多いのも事実だ。

豪雪地域などでは4WDが必須となるが、ちょっとした雪などではFF+スタッドレスで対応するユーザーは多い

 4WDを購入してもスタッドレスは必要なので、N-BOXシリーズの場合、FFと4WDの価格差は13万3100円は無駄遣いしたくないと考えている人もいるだろう。

 ちなみに軽乗用車の4WD比率は14.2%となっている。これには4WD専用のジムニーのデータも含まれているのを考えると、N-BOXは降雪地域などでも需要があり人気が高いことがわかる。

人気グレード

【N-BOX】
1位/G・L Honda SENSING(154万3300円) 63%
2位/G・Honda SENSING(141万1300円) 21%
3位/G・L ターボ Honda SENSING(173万8000円) 8%
4位/G・EX Honda SENSING(164万2300円) 6%
5位/G・EX ターボ Honda SENSING(179万3000円) 2%

【N-BOXカスタム】
1位/G・L Honda SENSING(174万6800円) 53%
2位/G・L ターボ Honda SENSING(194万1500円) 36%
3位/G・EX ターボ Honda SENSING(199万6500円) 6%
4位/G・EX Honda SENSING(180万1800円) 4%

グレード名を見てもわかるとおり、グレードの高い安いに関係なく安全装備のホンダセンシングが搭載されているのは安心

 標準のN-BOXはまさに質実剛健という表現がぴったりの売れ行き。といってケチって最も安いグレードが売れているかと言えばそうではない。装備とコストの兼ね合いが絶妙なG・L Honda SENSINGが圧倒的な人気となっていて、最も高いG・EXターボHonda SENSINGは敬遠される傾向にあるようだ。

 いっぽうカスタムで一番人気は標準と同じG・Lホンダセンシングで、こちらも質実剛健ぶりを見せているが、FFで194万1500円と高額のG・L ターボ Honda SENSINGが40%近く売れているのは注目に値する。

標準タイプのインテリア。優しい色遣いが特徴で、ゆったりとくつろぐことができる空間をうまく演出している
基本的なデザインは同じながらカスタムは素材を変更するなどしてスポーティなムードを好演出して別物のように仕上げている

 エアロ系のカスタムを購入する人はコスト重視ではないことは明らか。軽自動車でほぼほぼ200万円の価格は一昔前なら考えられなかったが、いいものには対価を払う、という傾向が顕著に出ていると言える。

 日本車は安さにこだわり、ユーザーもそれを当たり前と思ってきたが、決して安くなくてもいいものは売れる、という潮流が見られるのはいいことだ。

カスタムはターボ比率も高く、軽自動車ながら乗り出し200万円を超える上級グレードが好まれている。これは日本車にとって歓迎すべき潮流だ

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