MINIのハイパフォーマンスモデル「John Cooper Works」をベースに、その性能を磨き上げた限定車「MINI John Cooper Work GP」が発売された。
MINI史上最速を謳う第3世代のMINI JCW GPは、世界限定3000台のうち240台が日本導入予定となる。
性能とスタイルが研ぎ澄まされた特別なMINIの詳細をお届けしよう。
文:大音安弘、写真:BMW
【画像ギャラリー】速さだけじゃない!MINI John Cooper Works GPの魅力的なスタイル
サーキットに映える攻撃的なスタイル
BMWは、2020年2月13日、都内にて 限定車「MINI John Cooper Work GP」 を日本初公開を行った。限定240台が導入され、価格は、576万円となる。
「MINI John Cooper Works GP」は 、多彩なMINIラインアップの中で、最も走りに特化し、開発された高性能モデルだ。2006年の初代モデルを皮切りに、歴代MINIに限定車として投入されてきた。
第3世代となる新型は、現行型MINI John Cooper Worksの3ドアハッチバックモデルをベースに、モータースポーツで培われた技術を惜しみなく投入することで、サーキット走行までカバーする高い走行性能を備える。
モータースポーツシーンにも映えるアグレッシブな専用エクステリアは、単なるコスメティックなものではなく、フロントエプロンやリヤスポイラーなどのエアロパーツの大型化により、空力特性を向上。
最もユニークなのが、フローティング構造のホイールアーチカバーだ。ワイドトレッド化のために装着される同パーツは、軽量なカーボン・ファイバーを使用し、ハンドメイドで成形されたもので、GPが特別な存在であることを周囲にアピールする。
ボディカラーも特別仕様のもので、GPのために専用開発された見る角度や光の加減により変化する「レーシング・グレー・メタリック」を採用。
これにアクセントとして「メルティング・シルバー」のルーフとドアミラーを組み合わせる。
潔く後席を取り払ったレーシーなコクピット
レーシングスタイルのキャビンは、歴代モデル同様に、軽量化を目的に後部座席を排除。代わりにボディ剛性を高めるクロスバーが装着される。
フロントのスポーツシートは表皮が変更されるほか、メーターパネルも専用デザインのデジタルメータークラスターが与えられる。
またステアリングに備わるパドルシフトも、より操作性に優れるアルミ製の専用品に変更。
GPモデルを示す演出として、助手席側インテリアパネルには、GPエンブレムの彫刻と共に、限定車であることを示すシリアルナンバーが刻印され、特別感を演出する。
MINI史上最強スペックのパワーユニット!
パワーユニットは、 NINI John Cooper Worksに搭載される2.0L 4気筒DOHCターボエンジンをベースにチューニング。 最高出力が+75psとなる306ps。最大トルクも+130Nmとなる450Nmまで、大幅な性能向上を実現した。
このハイパワーを最大限発揮するべく、駆動には、トルセンLSDを装備。足回りも、10mmのローダウンをはじめ、各部を再設計させることで最適化を図るなど、大幅な改良が加えられているのも特徴。
もちろん、ブレーキ性能の強化や軽量かつ高剛性な鍛造アルミホイールの装着などのアップデートも加えられている。ドライバーが操作に集中できるようにトランスミッションは、歴代モデルと異なり、8速ATのみとなる。
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