60年の時を超えて蘇る「メグロ」の精神！　カワサキ「MEGURO S1」発売

　カワサキが、往年の名車「メグロSG」の魂を受け継ぐレトロクラシックモデル「MEGURO S1」を2025年9月15日に発売します。伝統のエボニー×クロームメッキカラーと職人仕上げのエンブレムが、所有する喜びをさらに高めます。

文：ベストカーWeb編集部／画像：PRTimes

60年の時を超えて蘇る「メグロ」の精神

　カワサキの新型「MEGURO S1」は、単なるクラシック風モデルではありません。1924年創業の目黒製作所が築いた品質・信頼・美意識を、そのまま令和の時代に再現した一台です。

　目黒製作所は戦前から戦後にかけて、エンジン部品製造からモーターサイクルへと発展し、日本二輪界に確固たる足跡を残しました。1960年にカワサキと提携、そのブランドは「カワサキ・メグロ」として歴史に刻まれます。今回のMEGURO S1は、その血統を色濃く反映。特に、かつての250メグロSGが持つデザインフィロソフィが随所に見られます。

黒とクロームが織りなす風格

　カラーは従来モデル同様「エボニー×クロームメッキ」。黒基調のボディに、要所で輝くクロームが映え、まるで時代を超えてきたかのような存在感を放ちます。フューエルタンクには、手作業で色付けされた「メグロ」エンブレム。工業製品でありながら、職人の手の温もりを感じられる仕上げです。

　エンジンは空冷4ストローク単気筒で、大型の冷却フィンや耐熱黒塗装のシリンダーなど、質感にも徹底してこだわりが見られます。ABSも標準装備し、クラシックな外観と現代の安全性を両立。

従来モデルからの変更はなし

　今回の発表はカラー＆グラフィック、主要諸元ともに従来モデルからの変更はありません。これは裏を返せば、完成度の高さがそのまま継続された証ともいえます。価格は74万2500円（税込）で、販売は全国のカワサキ正規取扱店で行われます。生産はカワサキモータースのタイ工場で、日本市場向けに組み上げられます。

MEGURO S1が持つ価値とは

　近年、レトロクラシックモデルは単なる懐古趣味ではなく、「時代を超えて愛せるデザイン」として幅広いライダーに支持されています。MEGURO S1は、その象徴的な存在。街乗りでもツーリングでも、停めた瞬間に視線を集めるオーラがあります。

　さらに、歴史的背景を知れば知るほど「乗る喜び」「所有する誇り」が増すのもこのモデルの魅力。機械としての完成度に加え、ストーリー性がライフスタイルに溶け込む一台です。

まとめ

　歴史をまとった風格と現代の安全性能を両立したMEGURO S1は、まさに“持つ喜び”を感じさせるバイクです。