アストンマーティンの2シータースポーツカー「ヴァンテージ」に、オープンモデル「ロードスター」が追加された。
新型ロードスターは、2018年登場のクーペモデルをベースに、オープン化したものだが、各部に専用チューニングを施すことで、クーペに迫る性能を実現しているという。
ヴァンテージ・クーペとは異なる魅力を備えるロードスターの特徴をお伝えしよう。
文:大音安弘、写真:アストンマーティン・ジャパン
【画像ギャラリー】華麗なオープンスポーツ!アストンマーティン・ヴァンテージ・ロードスター
世界初公開となるヴァンテージ・ロードスター
アストンマーティン・ジャパンは、2020年2月21日、アストンマーティン・ヴァンテージ・ロードスターの発売を発表すると共に、六本木・東京ミッドタウンにて世界初となる実車披露を行った。価格は、2159万9000円となる。
アストンマーティンの主力モデルであるヴァンテージは、2018年のフルモデルチェンジでクーペを発売。歴代モデルでは、伝統的にオープンモデルが投入されており、オープンモデルの投入が待ちわびられていた。
ロードスターは、ヴァンテージ・クーペの流麗なスタイルを活かしつつ、オープン化のためにリアセクションなどを専用にデザイン。テールゲート付きのクーペと異なる、ノッチバッククーペのフォルムが与えられている。
ボディサイズは、 ソフトトップに改めながらも、全長4465×全幅1942×全高1273mm(※欧州公表値)とクーペと共通のスペックを維持する。
世界最速の電動ソフトトップ
電動ソフトトップは、軽量かつ小型に設計されており、オープン化の車両重量増をクーペ比+60kgにとどめた。
さらにスピーディな作動時間も大きなセールスポイントとなっており、オープン時が6.7秒。クローズ時が6.8秒という俊敏さ。また走行時も、最大50km/hまで作動可能だ。
クーペ共通のパワフルなパワーユニット
パワーユニットは、クーペ共通スペックとなるアストンマーティン製4.0L、V8ツインターボエンジンを搭載。 最高出力は、510ps/6000rpm、最大トルク685Nm/2000~6000rpmを発揮する。
トランスミッションは、8速ATを組み合わせる。その実力は、0-100㎞/h加速が3.7秒。最高速度306㎞/hとクーペに迫るものを実現。
走行フィールを含め、クーペのキャラクターが引き継がれるように開発されたという。この実現のために、 リアダンパー、アダプティブ・ダンピング・システム、EPS、ドライブモードセレクトなどのセッティングを専用に行っている。
インテリアは、クーペ同様2シーターレイアウトを採用し、贅沢にレザーを取り入れたインテリアとなる点も同様。
最新のスポーツモデルに相応しい8インチの液晶ディスプレイ付きのインフォテイメントシステムをはじめ、360度カメラ、オートパーキング、ブラインドスポット警告など先進機能も標準装備されている。
ファン待望のMTをクーペに
ロードスター発表に合わせて、クーペモデルには、待望もMT仕様を追加することも発表された。
現行型ヴァンテージでは、限定モデル「ヴァンテージAMR」のみ、7速MTを設定。今回、同じトランスミッションを、ベースモデルであるクーペに搭載することで、MTファンに要望に応えた。
これによりクーペの価格は、 7速MT仕様が1913万円。8速AT仕様が2056万9000円となっている。
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