タイヤの空気圧をチェック
夏が終わり、秋になると気温が低くなるため、空気圧も下がるとよく言われる。夏場の路面温度は軽く50℃以上、タイヤの中の空気も50℃以上になっているが、夏場に空気を注入すると注入する空気温度も50℃、タイヤの中に入っている空気も50℃。
指定空気圧の250kPaを50℃の空気で合わせた、ということになる。秋を迎え気温が低くなり、タイヤの中の空気温度が20℃になったとした場合、当然、温度下がれば体積少なくなっていき、10%減の225kPaほどになっているのだ。10%空気圧が低くなると、制動性能やハンドリング、燃費などに影響出てくるというわけだ。
注意しなければいけないのはタイヤの空気圧を計る時、冷間時に諮らなければ適正値ではないこと。ガソリンスタンドなどで計るときは注意が必要だ。夏場のアスファルトは猛暑日には60℃~70℃に達する時があるので偏摩耗やバーストにも気を付けたい。
■タイヤチェックのコツ
適正空気圧:運転席ドア内側のラベルを確認
高速走行前は+10〜20kPaの補正が有効
溝の深さ:1.6mm以下は即交換
まとめ:メンテナンスパッケージだけに頼らず、やはり自分で点検すべき!
ディーラーやカー用品店のメンテナンスパッケージは便利ですが、オーナー自身が点検の基礎を知っておくことはトラブル予防に直結する。
オーナーがクルマの点検を自分で行なわなくなった理由には、クルマのメンテナンスフリー化に加えて、メンテナンスプランのパッケージ化が普及したことも影響しているようだ。
輸入車ではかなり昔から導入されてきたが、最近では国産車でも有料で車検までのメンテナンスパックを用意しているディーラーも多く、これを利用しているとユーザーは、ますます自分でクルマのメンテナンスをする機会が減っていくことになる。
しかし自分のクルマでは、オーナーがどこまで点検できるか把握し、無理の無い範囲で点検をすることは大事だ。なぜならディーラーの言われるままに整備を依頼しているのは、必ずしも得策ではない場合もあるのだ。
ディーラーでの点検整備は、その後の安心感(クレーム対策もある)のためにも、次回の車検までに交換が必要な消耗品を早めに交換する場合もあるので、どうしても費用は高めになる。
それでも別の理由でトラブルが起こることもあるので、安心感を買っても、トラブルフリーとはならないこともあるのだ。逆にエンジンオイルの交換サイクルは自動車メーカーの指定はやや長めな傾向にある。エンジンを労りたいなら、若干早めの交換を心がけることをお勧めする。
なお、点検をしていてもパンクやバーストをする可能性はある。万が一、高速道路上でタイヤトラブルに遭ったら自分で解決させようと思わず、JAFの助けを借りるほうが安全だ。素人が危険な場所で作業するのはリスクが高すぎる。ここは潔く、プロの手に委ねるべきだろう。
そうならないためにドライブ前に点検をしておくべきだし、もしもの備えに自動車保険やロードサービスに契約しておくことが大事なのだ。
■最低限行いたい自分メンテナンス
・月1回のエンジンオイル点検
・シーズンごとのバッテリーチェック
・高速走行前のタイヤ空気圧確認
これらを習慣化することで、愛車の寿命を大きく伸ばし、結果的に維持費の削減にもつながるのでぜひ行いたい。


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