【1回8km以内は要注意】「チョイ乗り」はシビアコンディション 愛車ケアの注意と方法

シビアコンディションだと整備はどう変わる?

 これも日本車であれば概ね同じで、ひとつは「法定点検ではあるけどやらなくても罰則はない」12カ月点検の項目が増える。

■ステアリングギヤボックスの取付けの緩み
■ロッド、アーム類のボールジョイントのダストブーツの亀裂、損傷
■ブレーキドラムの摩耗、損傷
■ブレーキディスクの摩耗、損傷
■サスペンションの取付部、連結部の緩み、ガタ
■サスペンション各部の損傷
■ドライブシャフトのユニバーサルジョイント部のダストブーツの亀裂、損傷
■燃料もれ

シビアコンディションにさらされ続けると重要保安部品であるブレーキも大きな影響を及ぼすのでマメな整備が必要になる

 これらが加わり、シビアコンディションに悪路の走行や山道の走行が多いというのが該当するのを見ると、緩みがあってはいけない箇所やブレーキ関係のより入念な確認が必要になるのはよくわかる。

 そのためシビアコンディションに対応した12カ月点検を受ける際はマツダの場合クルマのサイズにもよるが、点検料はノーマルコンディションに対し2000円から3000円高となる。

 数万円高くなるなら迷うだろうが、このくらいの金額でできるならやらない手はない。

 もうひとつは前述したようにアイドリング時間が長いクルマも含めエンジンオイルの劣化が進みやすいため、エンジンオイルの交換サイクルが通常のノーマルコンディションの半分になる。

 具体的にはノーマルコンディションが1年もしくは1万km走行の早いほうなら、チョイ乗りの多い場合は半年もしくは5000kmの早いほうといった具合だ。

チョリ乗りが多い人向けの対策は?

チョイ乗りがメインという人は、暇な時間を見つけてエンジンを回して走行するとクルマへのストレスは軽減される。そのためには高速道路を走るのが打ってつけ

 チョイ乗りの移動範囲ならクルマを使わず徒歩や自転車、公共交通機関を使うというのが理想なのだろうが、送迎や荷物のある買い物などクルマでないとならないことも多々あるのを考えると、それは難しい。

 対策としては、シビアコンディションに応じたサイクルでエンジンオイルの交換を行う、時間がある時には空いた道を10km程度、できればエンジンを適度に回すのも含め走らせる。高速道路の走行はそれに最適だ。

 それから最後にひとつ。チョイ乗りは燃費にも悪影響を及ぼすことを覚えておこう。愛車の燃費がよくない、と感じる人は、自分では気づかないが、チョイ乗りしかしていない、というケースも多いのでは?

 チョイ乗りはクルマを傷める感覚など皆無、というよりも丁寧に乗っているつもりでいるのに、クルマに悪影響が出るというので本当に厄介な存在だ。

チョイ乗りはクルマにダメージを及ぼすだけでなく、燃費も悪化してしまう傾向にある。チョイ乗りはまさに百害あって一利なしなのだ

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