ジヤトコ初の移乗機構付き車いす「Lifmy」登場! 介護負担を大幅軽減

ジヤトコ初の移乗機構付き車いす「Lifmy」登場! 介護負担を大幅軽減

 自動車用CVTで知られるジヤトコが、福祉分野に挑戦します。2025年10月開催の国際福祉機器展「H.C.R.2025」に出展するのは、移乗機構付き車いす「Lifmy(リフミィ)」。介護の負担を軽減し、利用者の自立を支援する最新技術に注目です。

文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes

自動車技術が介護を変える! ジヤトコ「Lifmy」の挑戦

移乗機構付き車いす「Lifmy(リフミィ)」。名前には「Life(暮らし)」「my(私の)」「Lift me(支えて)」の意味が込められている
移乗機構付き車いす「Lifmy(リフミィ)」。名前には「Life(暮らし)」「my(私の)」「Lift me(支えて)」の意味が込められている

 クルマの駆動系技術で世界的に知られるジヤトコが、新たに福祉機器市場へ参入しました。今回同社が開発したのは、移乗機構付き車いす「Lifmy(リフミィ)」。

 名前には「Life(暮らし)」「my(私の)」「Lift me(支えて)」の意味が込められ、単なる移動手段ではなく“生活の質を支える存在”を目指しています。

開発の背景:介護の現場から生まれたニーズ

 介護従事者の身体的負担は社会課題のひとつです。腰への負担が大きい「移乗介助(立ち上がりやベッドから車いすへの移動支援)」は特に負担が大きい作業。「Lifmy」は、自動車部品製造で培った精密制御技術を応用し、移乗動作を安全にサポート。介護する人とされる人の双方に寄り添う製品です。

特長① 独自リフト機構で安全&自立をサポート

転倒リスクの軽減に配慮した設計
転倒リスクの軽減に配慮した設計

 最大の特徴は、独自に設計されたリフト機構。立ち上がりや着座を補助し、利用者ができる限り自分の力を使えるように設計されています。これにより「介護する人の負担を軽くする」「利用者の身体機能低下を防ぐ」という両立を実現。特にトイレでの移乗など、繊細な場面で力を発揮します。

特長② 転倒リスクを抑える安定設計

 座面の安定性が高く、座ったまま安心して移動可能。日常生活に不可欠な「安全性」と「快適性」の両立が図られています。

特長③ 軽量&電動アシスト

 本体重量は約27kg、電池パックは充電式リチウムイオン。1回の充電で約120回使用可能です。日常的な利用に十分対応できる仕様で、家庭から施設まで幅広く使えます。

自動車技術の社会貢献という新しい価値

 ジヤトコといえば、日産をはじめとする自動車メーカーにCVT(無段変速機)を供給する会社。その精密な制御技術や品質管理力を福祉分野に展開するのは業界でも注目すべき動きであり、「クルマの技術が介護を支える」という新しい方向性に大きな可能性を感じます。福祉分野と自動車産業の距離はこれまで遠いものでしたが、「Lifmy」はその橋渡し的な存在になるかもしれません。

展示会で体験可能

「Lifmy」は、2025年10月8日~10日に東京ビッグサイトで開催される「H.C.R.2025」で初公開。実際に試乗体験や開発担当者の説明を受けられる場も設けられています。

 市販は2026年初旬を予定。介護の現場に革新をもたらす製品として、今後の展開から目が離せません。

まとめ

 自動車の技術が介護の現場を変える——「Lifmy」はその第一歩となる注目すべき挑戦です。

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