【日本ではN-BOX、世界だと…??】世界で売れてるホンダ車 ベスト10 <2019>

 “日本一売れている”N-BOXより売れているホンダ車が5台以上ある!? 日本と世界、売れているホンダ車とその顔ぶれの違いは?

 2019年、ホンダは、世界で約517万台のクルマを世に送り出した。そのうち83.7%は海外拠点で生産されており、なかには日本に未導入のモデルも存在する。このため、日本と世界では、その販売ランキングも大きく異なる。

 日本での首位は? あのクルマの世界販売でのポジションは?

 世界で最も売れているホンダ車は、どのモデルなのか。ホンダへの独自取材で回答を得たデータをもとに、2019年の国内外のトップ10をまとめた。

文:大音安弘
写真:HONDA、編集部

【画像ギャラリー】世界では売れてる!? ホンダ国内販売11位以下のモデル/台数は??


日本のホンダ車販売トップ10は?

アクティの後を継ぐ形でデビューしたN-VANが好調な売れ行きで国内6位にランクイン!

 日本でのトップは2017年夏に2世代目へと進化したN-BOX。N-BOXシリーズは2017年以降、登録車を含めた国内販売台数3年連続トップに輝く、日本で最も人気のあるモデルだ。

 2位は、ヤングファミリーから絶大な支持を受けるフリード。モデル末期(編注:2020年2月に新型発売)となるフィットも3位につける健闘を見せた。

▼2019年間販売台数ベスト10【日本】
1位:N-BOX/25万3500台
2位:フリード(+含む)/8万5585台
3位:フィット/7万4409台
4位:ヴェゼル/5万5874台
5位:ステップワゴン/5万2068台
6位:N-VAN/4万5230台
7位:N-WGN/3万2382台
8位:シャトル/3万855台
9位:N-ONE/1万5462台
10位:アクティトラック/1万5268台

(※日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会データより作成)

 国内販売では、意外にも趣味にも使える多目的商用バン「N-VAN」と2021年6月で生産終了が予告されている「アクティトラック」という商用車ニーズも大きいことが分かる。

 また、かつて絶大な人気を誇ったミニバンのオデッセイは、11位と惜しくもランク外となった。

超意外!? ホンダのNo.1は日本の60倍売れている!? ホンダ世界販売1~3位

1位:CR-V/82万4708台

2020モデルの北米仕様CR-V

 かつてヴェゼルに近いポジションだったCR-Vは、海外でのニーズに合わせ、サイズアップを図ることでホンダの看板モデルへ発展。その座を、より強固としたのが、2016年に投入された現行型だ。

 国内販売台数では12位の1万3041台を販売している。充実装備を誇るシンプルなグレード構成で、価格も高くなったことを鑑みると、日本でも、それなりの実績を上げているともいえそうだ。

 ただ、海外の人気ぶりを考えると少々寂しくも思えるのも確か。ちなみに海外では、地域のニーズに合わせ、2.4Lの自然吸気エンジンやディーゼルエンジンも存在する。

2位:シビック/81万5268台

北米仕様のシビッククーペスポーツ 2020モデル

 2019年の国内販売台数は13位の1万937台だが、その内訳はセダンが1806台、ハッチバックが6447台、タイプRが2684台となり、セダンよりもハッチバックやタイプRの方が売れているのが現実だ。

 しかし、世界に目を向けると、今もホンダを代表する大衆車の顔を持つ。基本的は、セダンとハッチバック、タイプRの展開となるが、北米など一部地域で2ドアクーペも用意される。

3位:ヴェゼル・HR-V/61万9310台

日本を除く大多数の国では「HR-V」として販売されるヴェゼル

 日本の2019年SUV人気No.1モデルであるヴェゼルも、グローバルモデルのひとつ。その手頃なサイズ感を活かし、世界でも大人気。海外では、ヴェゼルの祖先ともいえるコンパクトクロスオーバー、HR-Vの名を受け継ぐ。

 ちなみに中国と香港では、日本同様ヴェゼルと呼ぶが、中国に姉妹モデルとなるXR-Vが展開されることはあまり知られていない。

アコードとフィットは国内外で立場逆転!? ホンダ世界販売4~6位

4位:アコード/57万8485台

写真は北米仕様のアコード スポーツ。日本未設定の2.0Lターボエンジンを搭載

 日本では、すっかりマイナーなモデルとなってしまったアコード。2019年の販売台数は1056台と振るわない。

 しかし、世界ではホンダのベストセラーセダンとして大活躍。アジア地域、特にタイでは、ライバルとなるトヨタ カムリよりもポジションが上とされるなど、すこぶるイメージが良い。

 ようやく日本仕様も世界共通のスポーティなスタイルに生まれ変わった。そのスタイルと新2モーターハイブリッド「e:HEV」を武器に健闘を祈りたい。

5位:フィット・ジャズ/43万5931台

欧州などではジャズとして販売されているフィット。すでに新型が登場している

 日本では、かつてのシビックのポジションを担うフィットは、新型登場で日本でも話題の一台だ。初代から世界中で販売されるが、意外にも、そのポジションは5位に甘んじる。

 その理由は、最大市場のひとつ、米国市場の2019年販売台数をみれば一目瞭然だ。シビックとCR-V、アコードが20万台以上を販売するのに対して、フィットは約2万7000台に留まる。米国のような大きなクルマのシェアが高い国では、小さいがゆえ、数が伸びない現実もあるようだ。

6位:N-BOX/25万3502台

日本だけの台数で世界6位のランクインは驚異的! N-BOXは世界的にみてもホンダの大黒柱だ

 日本でもっとも売れている自動車のN-BOXは世界6位にランクイン。もちろん、軽自動車であるため、展開は日本のみ。

 自動車大国でありながら、クルマが売れない状況に陥る日本で、Nシリーズの成功がホンダを如何に支えているかがわかる。

 ちなみに、鈴鹿地域で集中的に開発生産されるNシリーズは、ホンダの生産技術の先行投入も行われており、その成果は世界展開されている。軽自動車作りの意義は大きいようだ。

日本未発売モデルが続々登場!! ホンダ世界販売7~10位

7位:ブレオ/20万3551台

写真は最新モデルのブレオ “RS”

 ホンダが新興国向けに展開するAセグメントのコンパクトカーが7位にランクイン。

 2代目フィットがベースだが、サイズダウンが図られた低価格のエントリーホンダだ。タイを中心に展開される初代モデルは2011年に登場。

 インドネシアでは、僅かにサイズアップされた2世代目となる新型を2018年に投入。初代のプラットフォームの一部を流用するなどし、開発コストを低減した5ドアハッチバックだ。

 現時点では、地域のニーズに合わせ、新旧が共存するユニークな展開を行っている。

8位:クライダー/19万7768台

中国向けのミッドセダンとなるクライダー(CRIDER)

 セダン人気が高い中国市場向けに、中国人スタッフが中心となり、開発。まさに中国人のためのホンダ車である。最大の特徴は、シビックよりも大きいミドルサイズのセダンであることだ。

 2018年に全面刷新され、新型に進化。パワーユニットは、なんと1.0Lのダウンサイズターボを搭載。ちょっと力不足に思えるが……。シビックよりも抑えられた9.98万元(約150万円)という低価格も受けているのだろう。

9位:シティ/19万2958台

日本ではグレイスの名で親しまれるシティは2019年に新型へチェンジ

 2019年秋のタイ国際モーターエキスポで、5世代目へと進化したシティは、コンパクトな4ドアセダン。日本人にも馴染み深いシティの名が与えられているが、先代モデルの日本仕様は、グレイスの名で親しまれ、ホンダ純正教習車としても活躍中。

 新興国向けの戦略車で、従来型は、世界60の国と地域で展開。新型も同様に、順次世界展開されるという。タイ仕様は、現地の環境対策に合わせて、全車で1.0Lダウンサイズターボを搭載する。

10位:パイロット/14万9791台

日本未発売のパイロット。全長5m、全幅2m級の超大型フルサイズSUV

 日本には導入されたことのない3列シートを備えた大型SUVがパイロットだ。北米を中心に世界展開。アキュラMDXの姉妹車だが、より落ち着きあるファミリカーにも向いたスタイルを備える。

 米国のホンダSUV販売では、CR-Vに次ぐ人気車で、2019年は約10万台を販売している。3.5LのV6エンジンによる力づよい走りが、アウトドアでも強みとなる。

(※ホンダ広報部データより作成)

◆  ◆  ◆

 世界と日本では異なるが一目瞭然となったトップ10。地域によりニーズがことなることも伺えるが、国内専売のN-BOXが世界6位に入るなど、日本のホンダが軽自動車に支えられている現状も浮き彫りとなった。

 海外では全面刷新されたフィット、日本では新世代アコードがどれだけ支持されるかが、注目といえよう。

【画像ギャラリー】世界では売れてる!? ホンダ国内販売11位以下のモデル/台数は??

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