■トヨタ RAV4の販売好調による納期待ちは鎮静化か?
昨年(2019年)4月10日に発売された新型RAV4の受注ピッチが、ここにきて鎮静化しています。2月下旬現在の納期は、2L NAガソリンが1カ月待ちの3月下旬、2.5Lハイブリッドが4月下旬の2カ月待ちとなっています。
今年は6月17日に新型ハリアーが発売されますが、5月から全トヨタ系列店併売態勢になり、RAV4も販売力がアップすることから、以降受注ピッチにどのような変化があるのか注目されます。ちなみにPHV(プラグインハイブリッド車)は8月頃の発売になる見込みです。
■ホンダ 新型フィットの納期が早まる?
ホンダが2月13日に発表、2月14日に発売した新型フィットの納期がここにきて早まる傾向にあります。1.5Lハイブリッド車は4月下旬以降の2カ月待ち、1.3L NAガソリン車は3月下旬の1カ月待ちで納車できるグレードも出始めているのです。
昨年12月下旬に事前の先行予約を立ち上げた時点では4カ月以上待ちだったのが、発売以降は急激に短縮しています。その要因は当初、販売店各社が売れゆき好調とみて、自社名義ぶんの先行予約を急増させたためと思われます。
また、ハイブリッドは従来の1モーター2クラッチから2モーター方式になり、先進安全装備「ホンダセンシング」の機能充実化などで、従来型よりも価格が実質20万円以上アップしたうえに、値引きを基本ゼロに引き締めた売り方をしているのも影響しているようです。
■三菱 新型eKクロススペース/eKスペースの受注は順調
3月19日に発売された三菱の新型「eKクロススペース/eKスペース」は順調な立ち上がりをみせています。
2月下旬現在の受注状況は、三菱ブランド独自設定であるSUVテイストの「eKクロススペース」がほとんどを占めています。また、納期は2.5カ月待ちの5月となっています。
■日産 新型ルークスも好調な滑り出し
日産が2月25日に発表、3月19日に発売する「新型ルークス」が先行予約段階で好調な滑り出しをみせています。発表前の2月下旬現在の契約ぶんの納期は早くも5月以降にずれ込んでいるのです。
新型ルークスの販売目標はデイズとは別の月販1万台以上に目標設定しています。これによってN-BOX、タント、スペーシアのライバル車を追撃する構えです。
また、予約受注の2月下旬の状況は上級&スポーツバージョンのハイウェイスターが約70%を占め、助手席側ハンズフリーのオートスライドドア、自動運転支援装置の「プロパイロット」も約半分の装着率となっています。
■トヨタ 新型ヤリスの納期が6月にずれ込む
2月10日に発売したヴィッツの後継モデルである新型ヤリスは、引き続き好調な受注推移をみせています。2月下旬現在の納期は、4カ月待ちの6月中旬以降になっています。これまでは3カ月待ちでしたが、1カ月程度ずれ込んでいるのです。
パワーユニットは1L NAガソリン、1.5L NAガソリン、1.5Lハイブリッドで、そのうち1.5L NAガソリンと1.5Lハイブリッドが約40%ずつの受注構成で、その残りが1L車という割合になっています。グレードは1.5L NA、1.5LHVともLEDヘッドランプが標準装備となる最上級「Z」グレードの2WD車の引き合いが多いです。
ボディカラーはホワイトパールが圧倒的な一番人気で、次いでシルバー、ブラックと続いています。テーマカラーのレッドは少ないです。
なお、ヤリスは4月いっぱいまでネッツ店の専売ですが、5月からは全トヨタ系列店の併売になるため、それ以降はさらにバックオーダーが貯まり納期が先延ばしされる可能性があります。
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