スズキ初のBEVとなるeビターラは、地球環境だけでなく、車内の環境にも優しかった!? 多くのスズキ車に搭載されたパナソニック製のナノイーXがEVに装備されることの意味とはなにか。eビターラは、EVのこれからを「空気」から問うモデルかもしれない!?
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes、スズキ
EVの快適性は「空気」まで問われる時代へ
2026年1月16日に発売されたスズキの新型 eビターラにパナソニック製のナノイーX発生装置が採用されたぞ! eビターラは2024年11月にイタリア・ミラノで公開されて以来、スズキ初のBEVとして注目されてきた。2025年には、「2026年次 RJC カー オブ ザ イヤー 特別賞」を受賞してもいる。
そんなeビターラは、アクセルペダルの操作のみで加減速をコントロールできる「イージードライブペダル」や電動4WDによって路面状況に応じて各制御を最適化する「オートモード」や悪路用の「トレイルモード」を備えるなど、EVらしい先進性とSUVらしい力強さを併せ持ったクルマとなっている。
だが、クルマに求められる価値は走りや先進機能だけではない。快適な車内環境をいかに作るかは、パワートレーンの如何にかかわらず問われる。
今回採用されたパナソニック製ナノイーXは、空気中の水分に高電圧を加えて生成される微粒子イオンである「ナノイー」を進化させたものとなる。ナノイーは花粉やカビ、菌・ウイルスなどに含まれる水素を抜き取り、有害物質の働きを弱めてくれるが、それがナノイーXとなることでより強化されるのだ。
パナソニックによれば、近年は空気質への関心が世界的に高まっており、同社の技術がモビリティ分野に限らず、商業施設やオフィス、学校などでも採用が広がってるとのことだ。
スズキ車では実績を重ねてきた技術
もちろんスズキにおけるナノイー技術の採用は今回が初めてではない。2015年にスペーシアで搭載されて以降、ラパンやハスラーなど複数の車種に展開されてきた。今回のeビターラでの採用もその流れ。
eビターラでは、設定した室温を自動で維持するフルオートエアコンにナノイーXを発生させる技術が組み合わされているようだ。要は、運転席側のエアコン吹き出し口からナノイーXが放出され、車内の空気環境を整える仕組み。
駆動方式が電動となったことで静粛性が高まるEVは、車内で過ごす時間の質もより意識されやすいと想像できる。空気のにおいや清潔感といった要素は、そこに大きく関わってくるであろう。
スズキ車をはじめ、これまで多くのメーカーのクルマに採用されてきたパナソニックのナノイーX。だが、今回スズキ初のBEVであるeビターラにナノイーXの技術が組み込まれたことは、走行性能等とは別の軸から、EVとしての車内の過ごしやすさをいかに作るかという問いを生むものなのかもしれない。
静かでクリーンな移動空間をどう仕立てるかという点も、今後のEV装備の方向性を考える材料になると言えるだろう。



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