中古車市場を見渡すと「もう少し安ければ……」と思うことも多い。なんたって安く買おうとしているのだから、走行距離や年式など条件と価格がぴったり合うことが大切だ。しかし、ここ最近「雹害車」というカテゴリーに注目が集まる。しかも同条件の車両よりも圧倒的に安い。どんな人なら買ってもいいの?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock
【画像ギャラリー】ボディは傷だらけでも走りは問題なし? 徹底考察! 雹害車は本当に「買い」なのか!?(4枚)画像ギャラリーそもそも「雹害車」ってなに? なぜ爆安なの?
雹害車とは、その名の通り、降ってきた雹(ひょう)によってボディやガラスにダメージを受けた車両のこと。現在、中古車サイトに日産ノートオーラNISMO(4WD)の雹害車が掲載されているのだが、なんと走行26kmで270万円台。価格だけ見たら飛びつきたくなる人もいると思う。
しかし「雹害」という文字列だけ見るとなんだかかなりのダメージを負っていそうなのだが、実際は下記の3点が大きなポイント。
(1)見た目のインパクト大: ボンネットやルーフがゴルフボールの表面のように凸凹になっていることも多く、雹の規模によっては細かくペン先で突っついたような凹みが無数にできるケースもある
(2)機能的には無傷が多い:原則として雹害の被害は空からのみで「走る・止まる・曲がる」といった車両の基本性能には問題はない
(3)修復歴がつかない: 雹害にによる外板の凹みだけなら「修復歴(事故歴)」にはカウントされない。逆に雹害からの修復の際に特定のパネルを外すなど作業が伴うと修復歴がつくケースもある
つまり、「見た目さえ気にしなければ、中身は極上の高年式車」というのが雹害車の正体。
【メリット】新車に近い個体が「中古相場以下」で手に入る!
雹害車のメリットはとにかく相場より安いこと。同条件の車両でも100万円レベルで安くなるなんてケースもある。特に人気車種であれば近年は中古車価格全体が高騰しているため、より一層価格的なメリットが大きくなる。
また正規ディーラーが売りに出している雹害車は、ほとんどが新車でオーダーが入っていて保管用のモータープールで雹被害に遭った個体だ。ほぼ新車の雹害車は言うなれば「悲劇」に遭ったわけで、実際のところ前述したとおり性能にはまったく問題がない。
さらに言えば、無数にある凹みを完璧に修復するのはコストに合わないかもしれないが、大きめの凹みはデントリペアなどで修復もできる可能性はある。しっかりと現車確認をしてみるのがいいだろう。
【画像ギャラリー】ボディは傷だらけでも走りは問題なし? 徹底考察! 雹害車は本当に「買い」なのか!?(4枚)画像ギャラリー【デメリット】安さの裏に潜む「3つの落とし穴」
デメリットだって大きい。というかデメリットの方が大きいのが雹害車だ。ハイリスク、ローリターン。これは間違いない。買う時に安いということは、売る時も二束三文。次に売ることを考えず乗り潰すというのが正解なクルマなのだ。
そして車両保険などへの加入でちょっと揉めることもある。すでに車両が少なからず汚損・破損しているわけで、新車満額の車両保険加入は難しい。また凹みだけならば問題ないが、万が一、クレーターのエッジから塗膜が割れてしまって錆が発生した場合は板金が必要になるケースも。
ボンネットなどはアッセンブリーで丸ごと交換、3年程度乗ってルーフなども中古部品が出てきたら交換してしまうという割り切りが大切だ。







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