昨年(2019年)の累計販売台数で253,500台という驚異的な販売台数を記録し(ホンダとして過去最高)、登録車を含む新車販売台数で第1位を獲得。さらに登録車含む国内全新車販売台数でも3年連続1位でありながら、軽四輪車新車販売台数だけで見ると、5年連続の首位獲得に輝いたN-BOX。まさに、破竹の快進撃を続けている。
そんなN-BOXが「2020年の秋にマイナーチェンジを実施する」という情報が入ってきた。毎日、新車ディーラーを回って「生」の声を届けてくれる、流通ジャーナリストの遠藤徹氏に、N-BOXのマイチェン情報について、取材をしていただいた。
文:遠藤 徹 、写真:本田技研工業
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N-BOXが今年10月頃にマイナーチェンジ‼
ホンダは、今秋の10月頃に、N-BOXをマイナーチェンジする。
現行モデルの発売が2017年8月31日であったから、約3年ぶりの大幅な改良といえる。現行シリーズは、前モデル以上のヒット作であり、最大のライバルであるダイハツ・タントが2019年7月9日に、全面刷新して大幅な商品力アップを断行し、対抗しても、販売台数で負けたのは、2019年11月のたった1ヶ月のみ。それ以外の月は軽自動車、登録車も含めて車名別販売台数トップに君臨し続けている。
ちなみに、今年(2020年)1~3月の月販平均台数は、N-BOXが2万69台なのに対して、タントは1万4733台と、5000台以上の大差をつけている。
これだけ差をつけているのだから、マイナーチェンジで大幅に刷新しなくてもトップセラーを譲ることはないと思われるが、ホンダとしては安心して構えているわけにはいかないらしい。
販売店関係者によると、「N-BOXが今年マイナーチェンジするのは、売れ行きやライバルの動きに関係なく既定路線だから。あくまで予定通り実施する方針であり、メーカーからは今年初めの時点で、そのスケジュールが伝えられている」(首都圏ホンダカーズ営業責任者)と打ち明ける。
いっぽうダイハツ タントは、この7月で発売後1年が経過する。そのタイミングで、一部改良や追加モデルの設定などで、商品ラインアップを強化し、N-BOXの追撃を加速させるに違いない。
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