トヨタGRヤリス 現役最強モンスター4WDの賢いグレード選びのコツは「待ち」

トルセンLSDはGRヤリスにとってどれだけ重要なの?

 トルセンLSDは、サーキットやダートのようなシーンを走行するような方には、ぜひ欲しいアイテムとなるだろう。

 先述した通り、コーナリングスピード向上や、ダート走破性の向上など、走行性能のポテンシャルを向上させることができる。

ダートやオンロードをGRヤリスでガンガン走るという人にとっては、トルセンLSDが標準装備されたハイパフォーマンスを選ぶ価値がある

 トルセンLSDだけを後付けすることも不可能ではないだろうが、60万円という価格で、その他の専用アイテムも揃えられることだし、後付けするくらいなら、最初からRZハイパフォーマンスを購入されたほうがいいだろう。

 しかし、そうしたスポーツ走行をする機会がほとんどない、もしくはそうした走行には興味がない方には、宝の持ち腐れとなるアイテムである。

「そこまでアグレッシブなスポーツ走行をしないよ」という方には、GRヤリスのなかで別の選択肢がある。

 東京オートサロン2020で隠しダマ的に登場した「CVTのGRヤリス」を覚えているだろうか。

東京オートサロン2020でGRヤリスのCVTコンセプトも公開された。駆動方式はFFで、CVTでイージードライブできるのが魅力。後に追加される可能性は高い

 標準ヤリスの1.5L、NAエンジンと、「発進ギア付きCVT」のDirect-shift CVT 、そして駆動方式はFFという、おそらく軽量ボディに仕上がるこのモデルの方が、GRヤリスのプラットフォームで、程よいパワーのエンジンを合わせて味わうことができる。

 おそらく価格も抑えられるだろう。ファーストエディションでは、このCVT版は登場していないが、今後、レギュラーモデルとして販売される可能性は大いにある。

まとめ

 今後、競技車両のベースモデルが用意されるという情報もある。

 そうなると、GRヤリスで競技志向のレーサーには、「RZハイパフォーマンス」に奢られた、豪華で立派なタイヤ&ホイールや、高級シートなども、のちのちレギュレーションに合わせたパーツへ交換することになってしまう。

 そう考えると、60万円の差を払って、今すぐ「RZハイパフォーマンス」を買わなければならない理由が見当たらなくなる気もする。

GRヤリスには競技ベース車が設定されることが確実視されている。競技ベースの場合は、パーツ交換が前提だから、非常にシンプルな仕様で登場となるハズ

 ただし、リセールでは、「ファーストエディション」ならではの「プレミア価格」が付く可能性が大いにある。

 いつが買い時か? は難しいところだが、少し状況を見守ってみてもいいかも知れない。

※スペックは2020年1月に発表された時点のもの。価格はRZ/RZハイパフォーマンス

【画像ギャラリー】事前受付は2020年6月30日まで!! GRヤリスファーストエディションの装備研究

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