車種統合でも生き残る兄弟車は?
現在トヨタの販売チャネルはトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店の4つがある。
しかし約1年前から東京などでその壁がなくなっていることに続き、5月からは全国的に販売チャネルはなくなり、トヨタディーラーであれば基本的に全トヨタ車が買えるようになる。
冒頭で触れたように兄弟車は「複数の販売チャネルがあるから、ディーラーに商品を与えるために存在している」というものだけに、今後兄弟車は徐々になくなっていくに違いない。
では、トヨタの兄弟車でどれが生き残るのか? 以下が筆者の予想だ。
■タンク/ルーミー→「ルーミー」
販売台数が優勢なこととフロントマスクが押し出しあるデザインであることを決め手にルーミーが残りそうだ。
■ノア/ヴォクシー/エスクァイア→「ノア」
販売台数では旧ビスタ店からネッツ店になったところもあるぶん、ディーラー数の多さも有利になっているヴォクシーが残りそうだが、1990年代後半のタウンエースノアから車名のあるノアが残ることが有力視されている。
ノアが次期モデルになった際には1車種で標準モデルがノア的、エアロボディがヴォクシー的、エスクァイア的なラグジュアリーグレードを設定するという形でヴォクシーとエスクァイアを実質的に引き継ぐのかもしれない。
■アルファード/ヴェルファイア→「アルファード」
2017年まではトヨペット店扱いのアルファードに対し、ヴォクシーと同じ理由もありネッツ店扱いのヴェルファイアの方が優勢だった。
しかし2017年12月のビッグマイナーチェンジ以降、アルファードのフロントマスクが支持されるようになり、2018年以降アルファードの販売台数がヴェルファイアを大きく上回るようになった。この点を理由にアルファードが残る可能性が高い。
■プレミオ/アリオン→「プレミオ」or消滅も?
この2台は売れているプレミオだろう。また、プレミオが残ったとして、果たして次期モデルがあるのかも気になるところだ。
■スペイド/ポルテ→モデル廃止か
この2台は「どちらが残る」以前に、前述したタンク/ルーミーへ移行している現状に加え、現在生産を担当しているトヨタ自動車東日本の東富士工場の閉鎖が発表されているだけに、工場閉鎖のタイミングで残念ながら絶版になるのではないだろうか。
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