3回目となるヘラルボニーアートプライズの授賞式が5月27日パレスホテル東京で行われ、Yuinaさんの刺し子の作品にトヨタ自動車賞が贈られた。受賞作はラリーチャレンジに参戦する車両にラッピングされる予定で、多くの人たちの目に触れ、温かい気持ちにさせてくれるに違いない!
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】クルマ×アートの世界が現実に! トヨタも感銘を受けた刺繍芸術をデザインしたアクアがコチラ!(3枚)画像ギャラリートヨタのデザイントップ、サイモン・ハンフリーズ氏も絶賛
ヘラルボニーは世界中の障害のある表現者に創作の力を発表する場を提供し、活躍を後押しする国際アワード。2024年に始まり、3回目となる今回は77の国と地域から1342名、2943作品の応募があった。
プラチナパートナー、ゴールドパートナーによる「企業賞」が設けられ、協賛企業がその作品を広告や商品に採用することで、障害のある表現者を支援し、広く社会に発信しようという狙いがある
トヨタ自動車賞に選ばれたYuinaさんの作品はトヨタのデザイナーたちが議論を重ねて選んだと、プレゼンターを務めたトヨタの執行役員でデザイン部門のトップ、サイモン・ハンフリーズ氏は語る。
特に評価した点は2つ。一つ目は暗い色を多く使いながら、余白となる白の部分と絶妙に調和させている点。二つ目はトヨタが自動織機を作った会社をルーツに持っている点だ。Yuinaさんの作品を見て、自社の原点を想起させられたという。
さらに世界中から数多くの作品が集まったことにも触れ、豊田章男会長が強調する「文化に垣根はない」という言葉を改めて実感したとコメントした。
受賞にあたりYuinaさんと一緒に登壇し、コメントしたNPO法人で彼女をサポートする坂上さんは、次のように日々の制作風景を紹介した。
「このような機会をいただいたこと、支援員一同とても嬉しく、そして光栄に思っております。Yuinaさんは、刺し子と刺繍を中心に制作を続けている作家です。鋭く、それでいてとても繊細な針の運びによって生まれる模様は、静かな集中と柔らかな感性が重なり合い、Yuinaさんにしかできない、表現できない世界を形作っています。コツコツと刺し子に向き合っているその姿は、何かを作るというよりも、生きることそのもののように感じられることがあります」
と日々のYuinaさんを紹介した。
Yuinaさんの作品はアクアにラッピングされ、ラリーチャレンジに参戦するほか、トヨタの用品(グッズ)として販売される予定だ。
トヨタ自動車のコメント
トヨタは布を織る機械を製造する会社が原点です。Yuinaさんの糸による表現がトヨタの原点である「編む(Woven)」に通じ、下地の白が透ける繊細な美しさを備えています。
色彩と素材感が際立つテクスチャーや、糸で構成された図形の多様性と心地よいリズム感は、社会の多様性や ”すべての「行きたい」を叶えていきたい。” という私たちの想いとも響き合います。
Yuinaさんが楽しみながら紡いだ刺繍は、人と人をつなぎ、そこに「ありがとう」という気持ちを結んでくれる力があると思います。
この素晴らしい作品とモビリティの出会いが、新しい場所や人との出会いを生み、心を動かしてくれる。そんな深い共感と広がりを感じ、選出させていただきました。
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