「冬は猫バンバンが必要」という認識は広がりつつあるが、実は猫のエンジンルーム侵入トラブルが最も増える時期のひとつが6月だ。JAFの調査によると、2025年6月の救援要請は全国で402件。愛車と猫の命を守るため、ドライバーが知っておきたい“猫チェック”の重要性を解説する。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
春生まれの子猫が活発化! 見落としがちな6月の“猫入り込みトラブル”とは
「猫がエンジンルームに入り込むのは寒い冬だけ」と思っているドライバーは少なくないだろう。しかし、JAF(日本自動車連盟)が発表した調査結果は、そのイメージを覆すものだった。
JAFによると、2025年6月1日から30日までの1カ月間に、「エンジンルームに猫が入り込んでしまった」とするロードサービス要請は全国で402件に達した。これは直近3年間の6月調査で最多の件数となる。
さらに注目したいのは、2025年11月の同様調査では83件だったことだ。6月の402件は約4.8倍に相当し、冬以上に注意が必要な時期が存在することを示している。
一般的に猫は春と秋に出産が多いとされる。6月は春生まれの子猫たちが活発に動き始める時期であり、好奇心旺盛な子猫が狭くて暗い場所へ入り込むケースが増える。
エンジンルームは外敵から身を隠しやすく、猫にとっては魅力的な空間だ。ドライバーが気付かないうちに入り込み、そのままエンジン始動による事故や車両トラブルにつながる危険性がある。
実際、ロードサービスの現場では「鳴き声がする」「エンジンルームから出てこない」「走行前に気付いた」などのケースが報告されている。
クルマ好きにとって愛車は大切な存在だが、同時に小さな命を守る意識も欠かせない。わずかな確認作業が重大な事故を未然に防ぐことにつながるのである。
JAFが呼びかける“猫チェック”とは
JAFが推奨する対策は決して難しいものではない。
乗車前にはボンネット周辺やフェンダー付近を優しく叩き、振動や音で猫に存在を知らせる。いわゆる「猫バンバン」に近い行動だ。さらに車内へ乗り込んだ後も、すぐにエンジンを始動せず数秒間静止し、鳴き声や物音など猫の気配がないか確認することが勧められている。
とくに屋外駐車場を利用している人や、周辺に野良猫や地域猫が多い環境では注意したい。マンション駐車場や月極駐車場でも発生しており、車種を問わず起こり得るトラブルだからだ。
近年は動物愛護への関心が高まる一方で、ロードサービス現場では依然として猫の巻き込み事故が後を絶たない。ドライバー一人ひとりの小さな習慣が、猫とクルマ双方を守る有効な対策になる。
クルマを動かす前の数秒間。その確認が、大切な愛車のトラブル防止だけでなく、小さな命を救うことにもつながるのである。

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