カワサキのスーパーチャージドモデル「Ninja H2 CARBON」が進化する。998cc並列4気筒エンジンをさらに熟成し、従来からの鋭い高回転域の加速に加えて、低中回転域のトルク感を強化。2027年春頃の国内導入が予定されている。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】新型Ninja H2 CARBONが進化! 低中速トルクを強化(18枚)画像ギャラリースーパーチャージャーの魅力をさらに磨いた新型Ninja H2 CARBON
「Ninja H2」と聞けば、独自開発のスーパーチャージャーを搭載したカワサキのフラッグシップを思い浮かべるライダーも多いだろう。2015年に登場したNinja H2は、川崎重工業グループが持つガスタービンや航空宇宙技術などの知見も活用し、モーターサイクル専用のスーパーチャージャーを完全自社設計したモデルだ。
今回発表された新型「Ninja H2 CARBON」は、その個性を維持しながら、エンジンや駆動系、足まわり、電子制御などをアップデートしたモデルとなる。国内導入予定は2027年春頃。メーカー希望小売価格は現時点では未定で、決定次第あらためて案内される。
今回の進化で特に注目したいのが、998cc並列4気筒スーパーチャージドエンジンだ。
カワサキは、Ninja H2ならではのスーパーチャージャーによる加速感を4000~7000rpmの領域でさらに磨き上げることに注力。圧縮比を高めたほか、スーパーチャージャー、燃焼室、カムプロフィール、吸気系、排気系をそれぞれ最適化している。
さらに、ピストンクラウン形状やインテークファンネル長、スロットルバルブ、吸排気ポートなどにも手が入れられた。狙いは、高回転域の鋭い加速感を維持しながら、低中回転域のトルク感を力強くすることだ。
加えて、二次減速比も従来の2.444(44/18)から2.588(44/17)へショート化。エンジン側だけでなく駆動系からも加速感を高める方向へと変更されている。
もうひとつ見逃せないのが、軽量・コンパクト化された4-into-1エキゾーストシステムだ。パイプ径をエンジンの出力特性に合わせて最適化し、ストレートパイプスタイルのレイアウトによってトルク向上と日常域での扱いやすさに配慮している。
つまり今回のNinja H2 CARBONは、単純に「さらに速くする」というより、スーパーチャージャーならではの強烈な個性を、より広い回転域で引き出そうとしている点がポイントといえる。
ブレンボ、KYB、オーリンズを採用する足まわり
もちろん、パワーだけが進化したわけではない。
フロントブレーキには、カワサキとして初採用となるブレンボ製Hypureブレーキキャリパーを装備。フロントサスペンションにはKYB製AOS-IIレーシングサスペンション、リヤにはオーリンズ製TTX36を採用する。
さらに、5つのモード設定を持つKTRCや、KTRCとパワーモードを連携させる「インテグレーテッドライディングモード」、KLCM(カワサキローンチコントロールモード)、エレクトロニッククルーズコントロールなども搭載。
KQS(カワサキクイックシフター)は、より低い1500rpmから作動開始できるようになった。なお、KLCMはクローズドコース専用機能で、公道走行などでは使用できない。
メーターも刷新され、2種類の表示モードを選択可能。スーパーチャージャー用エアダクトをモチーフとした表示に加え、ブースト圧やバンク角、ピッチ角を表示するモードも用意される。
そしてNinja H2 CARBONらしい外観も健在だ。ボディには空力性能を追求したデザインを採用し、ミラーコートスパークブラックを設定。銀鏡塗装は反射粒子のサイズと量を変更してメタリック感を高めているほか、カワサキ初となるホイールへの水転写プリントも採用された。
ABSとETC2.0は標準装備。スマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」にも対応し、音声コマンドやナビ機能も利用できる。
価格はまだ発表されていない。しかし、今回の新型Ninja H2 CARBONは、単なるハイパフォーマンスモデルのアップデートではなく、スーパーチャージャーという唯一無二の個性を、低中速域の力強さや日常域での扱いやすさまで含めて磨き込んだモデルと見ることができる。
2027年春頃の国内導入に向けて、今後発表される価格や詳細仕様にも注目したいところだ。




















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