メラニンスポンジを使ってこすってみた
白化した部分を取り除くのは、昔はコンパウンドなどで磨いたものだが、これはシボの突起部分だけに集中しやすいので、作業が大変でシボが薄くなりやすいという問題があった。
しかし最近ではメラミンスポンジという便利なアイテムがある。これを使うと、白化したPP樹脂は簡単に取り除け、しかもシボの質感はほとんど変わらない。
水を含ませたメラミンスポンジで白化した部分をこすると、スポンジは削れながらも見る見る黒ずんでいく。乾いたウエスで拭き取ると、白化した表面が除去されて、自然な質感のPP本来の色が蘇った。
このままでも劣化した状態よりはるかにキレイだが、放っておくと劣化が進んでしまうのでシリコン系の樹脂保護剤を塗ってみた。
すると、ブラックパーツワンで仕上げた状態と見た目には同じくらい、黒々艶々した印象に仕上がった。ただしこのケミカルは水溶性なので、雨が降ったら流れてしまうため、長期的な保護効果は望めない。
PP樹脂はシリコン系の保護剤を塗るだけでも若干色が濃くなって光沢も出るが、白化している状態では見た目の変化は少なく、効果も短期的なので、メラミンスポンジで白化部分を取り除いた方がいい。
しかし長期的に見ればシボ部分を削り取っていることには違いないので、削り落とすのは年に1度くらいにするべきだろう。もちろん白化していなければ、メラミンスポンジを使う必要はない。
試しにブラックパーツワンのリキッドバインダーを塗って汚れを落とした状態から、メラミンスポンジでさらに表面をこすってみた。
すると劣化して硬化していると思われる樹脂が削り落とされ、スポンジは黒く汚れた。
この状態でもう一度リキッドバインダーを塗ってからハードクリアコートで仕上げるとさらにキレイになるのかと試してみたところ、仕上がりは見た目にはまったく違いが分からなかった。
ということは表面のPP樹脂を削り落とさない分、専用ケミカルであるブラックーパーツワンだけを使った方がお手軽だし、長期的に質感を維持できそうだ。
最後にマツダのようにディーラーで未塗装樹脂部分のコーティングを行っているところもあるので、自分でやるのは面倒だという人は頼むのも手だ。
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