新型ハリアーお得なグレード選び 300万円以下の最安グレードに不満はないか?

中間グレードのGはバランスがいい

Gはアルミホイールが18インチ標準となるほかは、最上級グレードのZ系と変わらない。ただし、電動リアゲートにはハンズフリー機能はなし
Gはアルミホイールが18インチ標準となるほかは、最上級グレードのZ系と変わらない。ただし、電動リアゲートにはハンズフリー機能はなし

 中級のGを選ぶと、前述の装備が標準装着され、Sでオプション設定になる前後両方向の録画機能を備えたデジタルインナーミラー(Sのオプション価格は8万8000円)も加わる。アルミホイールのサイズは18インチに拡大する。

 価格はノーマルエンジンを搭載する2WD・Gが341万円だから、Sに比べて42万円高いが、加わる装備も多いために割高ではない(Sより割安ともいえないが)。妥当な価格差だから、Gに加わる装備の必要性を判断してグレードを選びたい。

 販売店に受注状況を尋ねると「GあるいはGレザーパッケージの人気が高い」という。Gレザーパッケージは、文字どおりGに本革シートを装着した仕様だが、パッケージオプションだからほかの装備も加わる。

 Gでは助手席の調節機能は手動だが、レザーパッケージは電動に上級化した。このほかシートとステアリングのポジションメモリー機能、運転席と助手席の快適温熱+シートベンチレーション機能も加わる。

 Gレザーパッケージの価格は、Gに比べて30万円高いが、この内の12万円はプラスされた装備の価格換算額に相当する。従って本革シート生地の正味価格は18万円だ。このあたりはトヨタらしい巧みな戦略だろう。

新型ハリアーで登場した新兵器、前後方録画機能付きデジタルインナーミラーが標準装備される。最廉価グレードのSはオプション(8万8000円)
新型ハリアーで登場した新兵器、前後方録画機能付きデジタルインナーミラーが標準装備される。最廉価グレードのSはオプション(8万8000円)

 本革シートだけでは魅力を感じなくても、助手席の電動機能、シートのベンチレーションなども加わると、ユーザーの購買意欲が強まる。

 それにしてもGレザーパッケージの価格は、ノーマルエンジンの2WDでも371万円だから、ベーシックなSの299万円とは印象がかなり違う。

最上級のZは2L搭載の日本車では最も高い部類

Zレザーパッケージのインテリアは高級感満点(基本的にGも同様)。ハリアーに用意されるすべての機能を堪能できるのがZ系グレードだ
Zレザーパッケージのインテリアは高級感満点(基本的にGも同様)。ハリアーに用意されるすべての機能を堪能できるのがZ系グレードだ

 上級グレードのZには、Gでは6万8200円でオプション設定されるリヤクロストラフィックオートブレーキ、36万9600円でオプション設定されるTコネクトSDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステムが標準装着される。

 さらにGには装着できないZならではの装備として、カラーヘッドアップディスプレイ、電動リアゲートのハンズフリー機能も加わり、アルミホイールのサイズは19インチに拡大した。

 Z専用オプションとして、調光パノラマルーフも19万8000円で用意されている。

写真左から17インチ(S)、18インチ(G系)、19インチ(Z系)のアルミホイール。グレードが上がると1インチずつ大きくなる
写真左から17インチ(S)、18インチ(G系)、19インチ(Z系)のアルミホイール。グレードが上がると1インチずつ大きくなる

 Zの価格はノーマルエンジンを搭載した2WDが393万円だから、Gに比べると52万円高い。Zに加わる装備の価格換算額は約54万円だからZは少し割安だ。

 選び方として、Gにリヤクロストラフィックオートブレーキと、TコネクトSDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステムを両方ともオプション装着するなら(オプション価格の合計は43万7800円)、52万円を加えてZにグレードアップするのが得策だ。

 なおZでも助手席の電動調節機能、運転席と助手席の快適温熱+シートベンチレーション機能などは装着されず、Zレザーパッケージのセットオプションになる。

新型ハリアーの目玉装備のひとつの調光パノラマルーフがオプション設定されているのは最上級のZ系のみでほかのグレードは装着できない
新型ハリアーの目玉装備のひとつの調光パノラマルーフがオプション設定されているのは最上級のZ系のみでほかのグレードは装着できない

 Zレザーパッケージの価格も、Gの場合と同様、ベースグレードのZに比べて30万円高い。ノーマルエンジンの2WDが423万円だ。

 Zレザーパッケージの価格は、レクサスUX200・2WDバージョンCの421万6666円とほぼ同額で、ノーマルタイプの2Lエンジンを搭載する日本車では、最も高い部類に入る。

 以上のようにグレード選びは、実用的にはSでもいいが、ハリアーの性格を考えるとGにリヤクロストラフィックオートブレーキをオプションで加えるのがベストだ。

G、Zの標準グレードのインテリアは、ファブリックと合成皮革のコンビを採用。レザーパッケージ負けず劣らず高級感がある
G、Zの標準グレードのインテリアは、ファブリックと合成皮革のコンビを採用。レザーパッケージ負けず劣らず高級感がある

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