2.5L直4ガソリンターボエンジン+AWDを搭載するマツダ3の「2.5ターボ」が、8月4日に正式発表。7月8日に米国仕様の2021年モデルに追加されることが公表されていたが、このほど価格を中心とした詳細が明らかとなった。
アクセラの系譜を引くマツダ3のターボ車といえば、かつて設定されたマツダスピードアクセラを彷彿とさせるだけに注目のスポーツモデルとなりそうだが、ここでは今年末に米国でデリバリーが始まるマツダ3 2.5ターボに関してアウトラインも復習しながら紹介していきたい。
文:永田恵一/写真:MAZDA
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■マツダ3「2.5ターボ」 注目のエンジンは?
マツダ3「2.5ターボ」に搭載される2.5L直4ターボエンジン+AWDというパワートレーンは、基本的にCX-5やCX-8に搭載されているのと同じものだろう。
エンジンスペックは、レギュラーガソリン仕様で最高出力230馬力/最大トルク420Nm(42.8kgm)となる日本仕様の2.5L直4ターボに対し、マツダ3「2.5ターボ」は、米国仕様のCX-5やマツダ6と同様にレギュラーガソリンでは同227馬力/420Nm、ハイオクガソリンを入れた際には同250馬力/434Nmにパワーアップ。
日本仕様よりパワフルな仕様となっている。トランスミッションはラインナップを見る限り6速ATのみとなるようだ。
エンジンに関しては、日本仕様の印象やスペックから想像するとターボエンジンらしい迫力や爆発力を感じるタイプではなく、排気量が上がったようなゆとりの方向に使ったバランス型の性格と思われる。
なお車重はアメリカ仕様のマツダ3の2.5L・NA車やCX-5の2.5Lガソリンターボ車から想像すると1500kg代前半だろう。
■エンジン以外の変更ポイントは?
パワートレーン以外の走りに関する情報はほとんどない。そのため筆者の想像や期待を書くと、まずハンドリングに関してはAWDのハイパワー車ということでGTカー的な落ち着きあるものなのか、スポーツ性に振ったものなのか興味深いところだ。
マツダのAWDは電子制御を多用するなど、スポーツモデルのマツダ3「2.5ターボ」でもスバルWRXや三菱 ランサーエボリューションなどとはシステムの違ったものとなりそうだ。
しかし、現代ではマツダに近いAWDシステムでも、トヨタ GRヤリスのように、よく曲がり、モード切替も可能なシステムもあるだけに、マツダ3「2.5ターボ」ではスポーツ性という面でのAWDの進化も期待したい。
ブレーキは、写真を見る限り対向キャリパーや大径ローターといった特別なものは着いていないようだが、後述する2つのグレードで「上級グレードのプレミアムプラスはブレンボのキャリパーに大径ローターだった」ということがあれば喜ぶユーザーは多いだろう。
また、安全装備&運転支援システムは、日本仕様のマツダ3にほぼ準じている。ただ、マツダ3「2.5ターボ」の上級グレードとなるプレミアムプラスには、新たに後退時に障害物や交差するクルマを検知した際にブレーキを掛ける「後方スマートシティブレーキサポート」が、新たな安全装備として装備される。
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