スポーツカーの象徴 今こそ安く買える かつて憧れたリアウイングの精鋭 5選

三菱GTOツインターボ

販売期間:1990~2001年(超大型リアスポイラーは1998年8月以降)
中古車価格:80万円台から

ドランク開口部の関係で独特のステイ形状のGTOの超大型リアスポイラー。そびえたつという表現がピッタリの存在感を持っている
ドランク開口部の関係で独特のステイ形状のGTOの超大型リアスポイラー。そびえたつという表現がピッタリの存在感を持っている

 1990年に登場したGTOはR32型のスカイラインGT-Rに代表される当時の日本最速車争いを盛り上げた1台である。

 GTOはスポーツカーというにはエンジン横置きのFF車ベースで、ツインターボは4WDということもあり車重は約1700kgと重く、強引な成り立ちではあったが、それも個性的だった。

 ツインターボのリアスポイラーは初期モデルがアクティブエアロシステムと呼ばれる車内から電動で角度が変えられるものだった。

 アクティブエアロシステムは比較的早い段階で廃止されたが、その代わりリアスポイラーは改良のたびに大きなものとなり、特徴的なリアスポイラーだったのは確かだ。

初期モデルはアクティブエアロシステムを採用し、室内から電動でリアスポイラーとフロントスカートの角度が変更できた
初期モデルはアクティブエアロシステムを採用し、室内から電動でリアスポイラーとフロントスカートの角度が変更できた

三菱ランサーエボリューションVII GT-A

デビュー:2002年(2000台限定)
中古車価格40万円台から

エボシリーズ初の2ペダルモデルとして登場したエボVII GT-Aは標準状態ではやや控えめなリアスポイラーが装着されている
エボシリーズ初の2ペダルモデルとして登場したエボVII GT-Aは標準状態ではやや控えめなリアスポイラーが装着されている

 ランサーエボリューションとしては3代目のボディとなるVIIに追加されたGT-Aは2000台限定となるランサーエボリューション史上初の2ペダル車である。

 GT-Aは5速ATにAT用にチューニングされた2Lターボ(272馬力)を組み合わせ、フロントのLSDが付かない点以外はブレンボのブレーキをはじめMTのランサーエボリューション7にかなり近く、サーキットのラップタイムも速かった。

 リアスポイラーはGT-Aのアダルトなイメージも考慮し、小型のものを標準にリアスポイラーなしとランサーエボリューションVIIと同じ大型のものが選べるのは面白かった。

オプションでエボVIIと同じ大型のリアスポイラーを選択することができた。見栄えがいいため、購入者の多くが大型タイプを装着
オプションでエボVIIと同じ大型のリアスポイラーを選択することができた。見栄えがいいため、購入者の多くが大型タイプを装着

 GT-Aはリアスポイラーなしがあるという点と2ペダルという点で最後のランサーエボリューションとなったXの布石のようなところもあるモデルとも言える。

 その割に高値安定のランサーエボリューションの中では中古車価格は安いので、「とりあえずランサーエボリューションに乗ってみたい」というなら狙い目かもしれない。

仰々しいのは嫌という人や後付けでオリジナルのウイングタイプのものを装着したい人にはリアスポイラーレスも選択できた
仰々しいのは嫌という人や後付けでオリジナルのウイングタイプのものを装着したい人にはリアスポイラーレスも選択できた

2代目スバルインプレッサWRX STIプロドライブスタイル

デビュー:2001年
中古車価格:70万円前後から

ランエボとしのぎをキズッていた当時は、エンジントルクの増大とエアロパーツの進化が頻繁に行われた。インプレッサも例外なく大型リアスポイラーを装着
ランエボとしのぎをキズッていた当時は、エンジントルクの増大とエアロパーツの進化が頻繁に行われた。インプレッサも例外なく大型リアスポイラーを装着

 2000年に通称丸目と呼ばれるヘッドライトでデビューした2代目インプレッサWRX STIに、2001年にカタログモデルとして追加されたプロドライブスタイルは大型リアスポイラーやサイドスポイラー、ルーフベンチレーションなどを装備し、WRCのトップカテゴリーを走っていたWRカーのインプレッサWRX STIをイメージしたモデルだ。

 なおプロドライブスタイルのプロドライブはWRCでのスバルのパートナーだったプロドライブ社に由来する。

 インプレッサは2002年にヘッドライトが通称涙目になるなどのビッグマイナーチェンジを受け、このときに標準のWRX STIのリアスポイラーはプロドライブスタイルのものに近いデザインとなった。

 また大型リアスポイラーがトレードマークとなった2代目インプレッサWRX STIだったが、最後の改良ではリアスポイラーを小さなリップスポイラーとするなどして大人向けの雰囲気としたAラインを追加している。

2代目インプレッサWRX STIのなかでは最初期の丸目の人気は高くないため、他のモデルに比べて買い得感の高いモデルが多い。WRカーに一番雰囲気が似ているのも◎
2代目インプレッサWRX STIのなかでは最初期の丸目の人気は高くないため、他のモデルに比べて買い得感の高いモデルが多い。WRカーに一番雰囲気が似ているのも◎

【画像ギャラリー】今となっては貴重!! 仰々しいまでのリアスポイラー&リアウイングは高性能の証だった!!

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