10年ほど前までスポーツモデルに付くリアスポイラーは高性能の証のようなもので、「大きいほどエライ」というイメージすらあった。
しかし最近ではスポーツモデルに乗るユーザー層の変化などもあり、あまりに大きいリアスポイラーが敬遠される傾向で、大きなリアスポイラーが付くスポーツモデルは減り、そういった現行車は高い。
という背景もあり、コミコミ100万円あれば購入できる特徴的なリアスポイラーを持つ中古車をピックアップしてみた。
こんな古いクルマに100万円は高すぎる、と感じる人もいれば、ピクリと食指の動いている人もいると思う。さて、どんなクルマが登場するか?
文:永田恵一/写真:TOYOTA、NISSAN、AUTECH JAPAN、MITSUBISHI、SUBARU、HONDA
【画像ギャラリー】今となっては貴重!! 仰々しいまでのリアスポイラー&リアウイングは高性能の証だった!!
トヨタカローラレビン&スプリンタートレノ(AE110型:マイチェン後のBZ系)
販売期間:1995~2000年(1997年マイチェン)
中古車価格:40万円前後から
最後のレビン&トレノとなったAE110型のマイナーチェンジ後の名機4A-GEを積むBZ系はなかなか大きいリアスポイラーを装備し、絶対的には高くはないのでピックアップした。
マイナーチェンジ後のAE110型のBZ系は走りにはそれほど影響ないが、巡航燃費と静粛性の向上には寄与する6速MTを搭載。
また筆者はAE110系のマイナーチェンジ前のレビンでサーキットをさんざん走った時期があるが、カローラらしい高い耐久性、信頼性を備えており、一度キッチリと整備すれば安上がりで走りまくれるのも魅力だ。
6代目日産パルサーセリエオーテックバージョン
デビュー:1996年
中古車価格:60万円前後から
日本で販売されたパルサーとしては最後になった6代目モデルの3ドアハッチバックはセリエというサブネームを持ち、登場翌年の1996年に日産系のオーテックジャパンが手掛けたコンプリートカーとなるオーテックバージョンが追加された。
パルサーセリエのオーテックバージョンは通常のスポーツモデルのGTIが1.8Lだったのに対し2Lエンジンを搭載し、トルクフルな走りが魅力だった。
また本題となるリアスポイラーもオーテックバージョン専用のものとなっており、サイズは大きくマウントされる位置も高く、今見ても色褪せない迫力を持つ。
ちなみにパルサーセリエには1997年にレースを含めシビックをターゲットとした1.6LのVZ-Rというスポーツモデルが追加されるのだが、VZ-Rもオーテックバージョンに近いデザインのリアスポイラーを装着していた。
ただ残念ながらパルサーセリエはオーテックバージョン、VZ-Rともに中古車の流通は非常に少なく、原稿執筆中に調べたところ中古車検索サイトにはオーテックバージョンが1台あっただけだった。
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