えっこれパジェロなの??? 23年前に幻のクーペタイプが存在していた!!!

 三菱パジェロは日本を代表するオフロードSUV。ダカール・ラリーでは7大会連続優勝を含む総合優勝12回を誇った、言わずと知れた大傑作車だ。

 昨年(2019年)惜しまれつつ日本で生産終了したわけだが、なんと「パジェロスポーツクーペ」というクーペボディタイプのデモカーが製作されていたことが判明した!

【画像ギャラリー】もし実現していれば…!?? パジェロスポーツクーペ製作の工程をギャラリーでチェック!!!

※本稿は2020年9月のものです
文/ベストカー編集部、写真/MITSUBISHI
初出:『ベストカー』 2020年10月10日号


■昨年37年の歴史に幕を下ろしたパジェロ そのクーペタイプとは?

 そのデモカーは、1997年の11月26~28日、名古屋の国際デザインセンターにて開催された「第3回 デザインビジネスフェア」で初披露された。

現代の流行を20年先取りしたデザイン!
こちらは1997年当時の現行型パジェロ(2代目・ワゴンタイプ)

 デザインを担当したのは江口倫郎氏。1972年に三菱自動車に入社し、ミニカ、ミニキャブ、ミラージュ、RVR、MP90Xなど多数のデザインを担当。

 1990年には愛知三菱自動車販売が設立したAIMIX夢工房のコンサルタントに就任し、パジェロをベースとしたカスタムカーの開発をゼロからスタートさせた。

 パジェロスポーツクーペは「国際デザインセンター」からの強い出展要望があり特別公開されたものなのだ。

パジェロスポーツクーペの後ろ姿。流線型のプロポーションが美しい

 気になるスペックは、全長4870mm×全幅1940mm×全高1680mm、ホイールベース2695mm。タイヤサイズは265/70R16。車両重量は1370kg。乗員は4名、想定価格は580万円。

 当初のエンジンは三菱6G72 3L V6SOHC12バルブを設定。

 フロントはダブルウィッシュボーン・トーションバースプリング式独立懸架、リアは3リンク・コイルスプリング式車軸懸架。

 車検取得も考慮し、フレームのあるパジェロ・ロング5ドアをベースとしてスペックもそれに準拠したものとなったが、全幅はタイヤのサイズアップとともに拡幅。全高は下げられた。

 最終型はシボレーの4.3L V6OHVエンジン、2WDシャシーに換装され出展。しかしその後AIMIX夢工房は閉鎖され、車体の行方は不明に。

 幻のパジェロクーペとなってしまった。

低くて美しいプロポーションはスケッチの段階からみごとに表現されていた

 江口氏は、三菱自動車時代から将来は背の高いスポーティカーが必要とされるという展望を持っていた。

 パジェロスポーツクーペではクーペスタイルのまま背を高くするのでは駄目だと、車体と一体のロールバー融合型デザインとしたのが特徴。

「SUV」という言葉もなかった時代に、現在流行のクーペSUVを先駆けた江口氏の先見の明が光る一台となっている。

■倫界点2020.3℃江口倫郎デザインスケッチ展

 江口倫郎氏のデザインスケッチ展が10月24日(土)までの17時~23時、約1カ月間開催中だ。パジェロスポーツの開発プロセスとスケッチが本邦初公開。場所は『お酒とクリエ』(愛知県名古屋市中区新栄3丁目3-7-1F/電話:052-212-8837)。日曜日は定休日なので注意!

お酒とクリエ・ホームページ(Facebook)

※「お酒とクリエ」では、今号(ベストカー10月10日号)を持参した方に生ビールやハイボールなど500円までの飲み物が1杯無料サービスされるぞ!

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