年末はいくら値引きが増える? 安く買うポイントとは
車両本体価格やオプション&付属品の値引き拡大は、車種によって格差があるが、通常月に比べると5~10万円上乗せとなっている。
下取り車も査定額に対してやはり5~10万円プラスして買い取るケースが多い。これらは全メーカー系列店にほぼ共通していえることである。
特別低金利の残価設定クレジットは、実質年利でトヨタや日産は4~5%と高めが多い。ホンダは1.9~3.5%、マツダは1.99~2.99%、スバルは3.9%、スズキとダイハツは1.9~3.9%とそれぞれ車種によって格差を設けている。
これらのサービスキャンペーンは、この年末セールなら誰でも平等に恩恵が受けられるが、このまますんなりお目当て車の購入を決めたのでは能がない。
これらを活用しながらさらなるプラスアルファを目指すのがベスト作戦といえる。それには交渉スケジュールをきちんと立てて、それに沿った展開を進めることだ。
スケジュールは、週末フェア(土曜日曜日)の最終日である日曜日の午後あたりの決着を目指して、その1週間前あたりから交渉を開始する。
お目当て車の見積書の作成が起点になり、同一車を扱う別法人ないしは別系列店、ライバル車3店舗程度の見積書作成と競合による値引き交渉を進め、最終日曜日午後の決着を目指すのである。
交渉スタートは12月20日前後がベスト
週末フェア最終日での決着が好都合なのは週末フェア日だと値引き幅で最大の条件を引き出せる決裁権のある店長が在席し、即座にベストの値引き幅を引き出し易いからである。
見積書の作成時には車両本体、オプションサービスを含めた値引き、下取り車があれば、それの買い取り額を含めたサービス企画が盛り込まれているか確認しながら交渉を進める。
同じ車種を扱う他店舗やライバル車を扱う同クラスモデル3車種程度をチョイスして、多彩な競合を組み合わせれば好条件が引き出しやすくなる。その際それぞれのサービスキャンペーンの内容をいちいちチェックして、さらなる条件の上乗せを要求すればよい。
成約にこぎつける日時は、基本的には年末休暇がスタートする最終日曜日の12月20日あたりがベストといえる。
この時期になると軽自動車以外は年内の納車は無理だが、今回は来年にずれ込んでも年末セールの企画が適用になるはずだから、これをターゲットにすればよい。
この12月はコロナ禍で大幅なマイナスとなっている新車販売を1台でも多く売り、挽回する今年最終のチャンスと各販売店とも受け止めているので、新車を購入するのはまたとないタイミングといえる。
お得に買える人気車とその値引き状況は?
主な人気車種の値引き状況をメーカーごとにざっと紹介していきたい。
トヨタはノア/ヴォクシー/エスクァイア、アクア、RAV4。日産はセレナ、エクストレイル。ホンダはヴェゼル、ステップワゴン、フリード。マツダはマツダ2、CX-30。
三菱はアウトランダー、デリカD:5。スバルはレガシィアウトバック、インプレッサ、XV。スズキはスイフト、クロスビー。ダイハツはトール、ロッキーなどが上げられる。
いずれも人気車種であり、好条件が引き出せる確率が高い。各車種のこの12月セールにおける値引き目標額は以下の通り。
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