■ステップワゴンが欲しい。でも、フリードで充分だね。その理由は…
ステップワゴンの「わくわくゲート」が使われているところ、実際見たことありますか? いや私もね、これが出てきた時は「さすが! ないものを作るホンダらしい発想!」と感動したんです。でも、実際街中で使われているところ、テンで見ないんですよねぇ。
というのも、1BOX型ミニバンの場合、リアドアは跳ね上げて開口部を大きく使うとか、雨や日差しを遮る屋根に使うとか、そんな場合が多いと思うんですよ。
わくわくゲートの場合は、ドアの代わりのような乗り降りや小さめ荷物の積載を想定しているのですが、例えば結局3列目シートにしっかり人が座っちゃってると、ドアとして使うには背もたれを気合で乗り越えるか、人が右側に寄って左側のシートを畳んで……、なんていうことになっちゃうわけです。
そして荷物の場合、このドアから積めるサイズだと、横のスライドドアで用は足りちゃうことが多かったりして……。そうなると、ドアを開けるスペースも、もっと少なくてすんじゃいますからね。
つまり、スペース容量は違うけれど使い勝手的にはフリードでも困ることはさほどないのが現状でございます。ラゲッジとリアドアの話だけでも、ほら、フリードで充分でしょ!
ステップワゴン「スパーダホンダセンシング」:292万500円(写真上)、フリード「Gホンダセンシング」:216万400円(同下)→価格差は76万100円。
●これで充分査定値「85」
「わくわくゲート」の優位性なし。フリードが「ちょうどいい!」
■ランドクルーザープラドが欲しい。でも、エクリプスクロスで充分だね。その理由は…
ランクルって世界に誇るブランド力がありますよね。憧れのクルマです。でも、エクリプスクロスには、世界に誇れる性能があるんです。
それが顕著なのがPHEVモデル。世界広しといえど、急速充電器が使えるPHEVのSUVって、コレと兄弟車のアウトランダーPHEVのたったの2台だけなんですよね。
そして、回生ブレーキの強さをコースティングモードも入れた6段階で任意に、しかも走行中にパドルシフトを使って行えるというのも、また、ガソリン満タンにしておけば、家庭用の最低限使う電力を1週間賄えてしまうという給電力を持っているのもこの2台だけ……という頼もしさ。
さらに、4WD性能がスゴイんです。S-AWCというランサーエボリューションXで磨きあげた曲げるための4WDを搭載し、SUVとは思えないくらいグイグイ峠を攻められちゃう。クルマの重量配分の関係で、“攻められる度”はアウトランダーよりもエクリプスクロスのほうが上だったりして、とにかくスゴイんですよ。
もちろんこのクルマ、あのパリ・ダカで初優勝した日本車パジェロを作ってきた三菱が作ってますから、生き残るための4WD性能もお任せあれ。街も山もドンとこいです!
ランドクルーザープラド「TX Lパッケージ」:429万8000円(写真上)、エクリプスクロスPHEV「M」:384万8900円(同下)→価格差は44万9100円。
●これで充分査定値「80」
PHEVモデルなら走りも制御も給電も充分以上かも!?
【輸入車&日本車編】文/松田秀士
完成度の高い輸入車、いいな〜。が、同じ方向性ならこの日本車で!と松田氏が吠える。
■アルピーヌA110が欲しい。でも、GRヤリスで充分だね。その理由は…
アルピーヌA110が欲しい! わかりますその気持ち。ポルシェケイマンSに比べたらめちゃ安いし、インテリアも質感が高くて、ハンドリングは自由自在のコントロール性。エンジンパワーもあるし、そのレスポンスとエキゾーストノートが、たまらなくそそるよね。
しかーし、A110が安いといっても800マン円ちょっと上回る価格。ミドシップ専用プラットフォームだし安くはない。ならば、GRヤリスでいいんじゃないの? GRヤリスはレースカーと同じようなプロセスで作り上げているし、しかも4WD。
あのフェンダーのグラマラス感はA110の比じゃないし、威圧感ならGRヤリスは負けてない。すれ違いできない道で出会ったら、おまえ下がれよ! ってクルマが勝手に言ってます。
しかも、RZグレードでも400万円切る。こっちでしょ!
A110「ピュアブルーアルピーヌM」:826万円(写真上)、GRヤリス「RZ」:396万円(同下)→価格差は430万円。
●これで充分査定値「83」
威圧感なら負けていない。しかも、価格は半値だ!
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