「自動運転」とは何か? 【自律自動運転の未来 第2回】


■「自動運転車両」と「人」と「非自動運転車両」との意思疎通

 具体例で考えてみます。狭い道でのすれ違い(離合)シーンに直面した、または信号のない横断歩道を渡ろうとしている歩行者を発見した、こう想像してください。ほとんどのドライバーは、対向車のドライバーや歩行者とのアイコンタクトを通じて意思の疎通を図っているはずです。無意識に行なっている場合もあるでしょう。

 レベル4以上が大多数となる自動運転社会が訪れた場合、対向車のドライバーや歩行者は、自動運転のシステムと意思の疎通を図ることになります。この克服は難題です。仮に、レベル4以上の自動運転車両に同乗者がいたとしても、運転操作のほぼ100%を、緊急時を除いてシステムが行なうため、オーバーライドが行なわれるまでには、やはりシステムが意思の疎通相手となるわけです。

 とはいえ、いつでもどこでも、レベル4以上の車両が機能をONにして走行しているとも限りません。また、仮に20年後にレベル4の技術が法的に認められ、公道走行が可能になったとしても、現状8000万台以上存在する日本の自動車社会にあって、レベル4以上の車両と遭遇する確率はとても低いと想像できます。

 その上で、逆算すれば2021年はレベル3以上の車両とのコミュニケーション方法を考え始める絶好のタイミングです。

 技術は進化を続けます。しかし、使いこなす側の我々には技術レベルの向上と共に、自動運転システムとの共通言語の構築や運用していくためのルール作りに取り組んでいく必要性があるのです。

「もっと便利に、快適に、そして安全に」。

 真の自動運転社会が目指す世界がここにあります。

自動運転技術での「日本」の現在地 【自律自動運転の未来 第1回】

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