オールニューエンジンは新旧グロム比較でパワーアップ
ダックス125も同じパワーユニットを搭載すると予想される新型グロムのエンジンは、新開発の空冷4ストロークOHC単気筒123cc。圧縮比を9.3→10.0に高めつつフリクションロスを抑えて、最高出力は9.8→10.0PSに向上している。また、ボア×ストロークが50×63.1mmとなり、従来の52.4×57.9mmよりロングストローク化されているにも関わらず、最高出力、最大トルクともにピーク回転が250rpm高められている。
4速から5速に段数を増やしたミッションは、1~4速はショートに、5速は従来の4速よりもロングになっており、キビキビとした走りと巡航時の燃費向上に期待。実際、カタログ値では67.1km/L→68.5km/L(WMTCモード)に燃費は伸びているのだ。
ダックス125は、モンキー125と異なり二人乗り仕様になることはまず間違いない。より回転域とギア領域が広くクロスレシオのミッションを持つエンジンが、一人乗りや二人乗り、さらに街乗りからツーリングまで様々なシチュエーションに対応してくれるだろう。
ダックス125のデビューは、秋の東京モーターショーが有力
前回の記事で、ダックス125の発売時期を2021年夏と予想したが、それは大幅に後ろにずれることになった。初公開の見込みはいつもの年なら秋の東京モーターショー(TMS)と書きたいところ……ではあるが今年は見通しが立っていない。
TMSを主催する日本自動車工業会の豊田会長は、3月11日の会見で「2021年の東京モーターショーについては、正直どうなるか分かりません。先ほど事務局と話をしまして、そろそろ決定をしなけばなりませんが、検討中です」と語った。こんな状況なので、ダックス125がどういう形でのデビューとなるのかは予想しにくい。少なくともスケジュール的には今秋頃お披露目、来春発売という流れになるだろう。
価格については、新型グロムがエンジンをオールニューにした上にABSを追加装備しても2万2000円しか値上がりしていないことを考えると、上乗せしたのはABS分だけと思われる。そうすると、ダックス125が新規エンジンを採用してもCT125・ハンターカブやモンキー125のABS付きから価格が上昇することはなさそう。つまり、ダックス125の価格はABS付きで44万円程度と予想できそうだ。
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