■まとめ 対決結果はスズキが4勝! ダイハツは車種が充実!
スズキとダイハツは軽自動車の老舗だ。どちらも軽自動車に関しては60年以上の歴史を誇り、リーダーとして自動車史に残る名車を数多く生み出してきている。
また、軽自動車が360ccの時代から両社は熾烈な販売合戦を演じ、新しいジャンルの軽自動車も積極的に送り込んできた。
今回は7組を対決させたが、結果はスズキの4勝、ダイハツの3勝である。
その多くが僅差の際どい判定だった。これは両社がレベルの高いクルマづくりをしているということの証明だ。
基本設計の古いクルマでも色褪せない魅力を秘め、項目によっては最新の軽自動車を凌ぐこともある。
両社は新しい価値観の軽自動車を意欲的に創出してきたから、この対決に入れられなかった軽自動車も多かった。あまりにも性格が違うため、真正面から比較できる真のライバルが存在しなかったのだ。
ジムニーやムーヴキャンバス、ウェイク、キャストなどは、ライバル不在の個性的な軽自動車といえるだろう。
ムーヴ一族に名を連ねているキャンバスは、2020年に5万7183台の販売を記録した。ムーヴ全体では10万4133台だから、半分以上がキャンバスになる。
この個性派の奮闘がダイハツを軽自動車販売のナンバーワンに押し上げたとも言えるのだ。これらの魅力的な個性派を加えると、ダイハツが逆転勝利かも!?
【番外コラム】小型車の充実でホンダ超え! 登録車+軽の新車販売はスズキが2位!その理由は?
新型コロナウイルスに翻弄された2020年、軽自動車の新車販売台数はほとんどのメーカーが前年比割れとなっている。
そのなかでトップを死守したのがダイハツだ。53万6292台(前年比87.2%)の販売を記録した。2位はスズキで、52万3604台(前年比91.2%)を販売している。
では軽自動車と登録車を合わせたメーカー別の新車販売台数を見てみよう。トヨタは不動のトップだが、2位はなんとスズキだ。63万842台を販売し、3位のホンダに1万1710台の差をつけている。
スズキの2位は初めての快挙だ。ダイハツは4位で、59万2346台を販売した。
最近のスズキは、軽自動車に加え、登録車の開発と販売にも力を入れている。2020年の登録車は10万7238台だ。
ダイハツの2倍近くの販売を記録したのだから合計の販売台数では逆転する。スズキが2位になったのは、登録車の販売が大きく落ち込んだホンダの失速も理由のひとつだ。
●2020年 ブランド別新車販売台数
1位 トヨタ 145万4524台
2位 スズキ 63万842台
3位 ホンダ 61万9132台
4位 ダイハツ 59万2346台
5位 日産 46万8544台
6位 マツダ 17万7087台
7位 スバル 10万5540台
8位 三菱 7万281台
9位 レクサス 4万9059台
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