軽自動車販売で毎年のように販売合戦を繰り広げているスズキとダイハツ。
2020年の軽ナンバー1の座をかけた販売台数の争いは、ダイハツが5万2523台、スズキが4万8584台と、ダイハツが3939台の差をつけて首位を堅持した。
では、クルマの実力でもダイハツは今勝っているのか?
というわけで、軽自動車のライバル同士1対1の対決で、スズキとダイハツの軽の「実力」に迫る!
●ラインナップ
・スズキ ハスラー VS ダイハツ タフト
・スズキ スペーシア VS ダイハツタント
・スズキ ワゴンR VS ダイハツ ムーヴ
・スズキ アルト VS ダイハツ ミライース
・スズキ アルトラパン VS ダイハツ ミラトコット
・スズキ アルトワークス VS ダイハツ コペン
・スズキ エブリイワゴン VS ダイハツ アトレーワゴン
・まとめ
・【番外コラム】小型車の充実でホンダ超え! 登録車+軽の新車販売はスズキが2位!その理由は?
※本稿は2021年2月のものです
文/片岡英明 写真/SUZUKI、DAIHATSU
初出:『ベストカー』 2021年3月10日号
【画像ギャラリー】実力伯仲!!? スズキ&ダイハツ自慢の軽ラインナップをギャラリーでチェック!!!
■スズキ ハスラー VS ダイハツ タフト
●2020年販売台数:ハスラー 8万114台 > ダイハツ タフト 4万2942台
大ヒットしたハスラーは2代目になった。エクステリアはSUVムードを強め、室内は広く、快適になっている。
このハスラーの対抗馬として登場したのがタフトだ。狙いは同じだが、ハスラーより女性を取り込みやすいデザインで、全車に爽快なスカイフィールトップを標準装備した。
ハスラーは室内を後席までしっかりと作り込んでいる。シートアレンジも多機能だ。かさばる荷物も積みやすい。
タフトは前席優先で、後席とラゲッジには割り切りが見える。また、インテリアの質感と見栄えも一歩及ばない。ただし、電動パーキングブレーキをおごったのはエライ。
ともに新世代のプラットフォームを採用しているが、上手に使いこなしているのはハスラーのほう。両車ともパワーステアリングは頼りないが、走りの実力は合格点に達している。
ただし、しっかり感と快適性はハスラーが上をいく。4WDもいい仕上がりだ。
ハスラーは2機種ともマイルドハイブリッドを採用した。新設計のNAエンジンは数値こそ低いが、街中中心の走りでは快適だ。
タフトは設計の古いCVTが足を引っ張り、静粛性などで差をつけられる。だが、ターボはパンチがあり、気持ちいい走りだ。先進安全装備と運転支援装備も甲乙つけがたい。
実力伯仲だから引き分けとしたいが、シビアに採点すると僅差でハスラーが上か!?
●スズキ ハスラーの勝ち!
コメント
コメントの使い方