ポルテ/スペイドの生産終了
ポルテ/スペイドは助手席側スライド開閉のコンパクトハイトワゴンでベビーカーや車椅子が乗降可能なのがウリとなっていた。
ところが2016年11月に両側スライドドアでより利便性の高いルーミー/タンクが子会社のダイハツからOEM供給されることになり、その役目は終わったとして生産中止になった。
こちらについて販売店各社は「ルーミーがあればポルテ/スペイドは必要ないので復活はないだろう」と見ている営業担当者は多い。
クラウンはやはりセダンが廃止されSUVになるのか?
さて、先般話題となっているクラウンについては「2022年中盤のフルモデルチェンジではSUVに変わり、セダンは生産中止になる。」との見方が強まっている。セダンの分野はFFラグジュアリーセダンであるカムリに委ねるというわけである。
「クラウンがSUVになるという話は正式には聞いておりませんが、例えクラウンがSUVになっても、セダンはクラウンは、しばらくは残ると思いますし、まだ正式な内容を聞いておりませんのでなんともいえません。ただ、クラウンの法人需要がアルファードに移っています。先日レクサスの営業マンと話したのですが、レクサスもSUVが大半を占めているからけっしてクラウンSUVは的外れではないと言っていました」(首都圏トヨタ販売店)。
ホンダはアクティ廃止、オデッセイも?
ホンダは2021年にアクティトラックを生産中止したが、今後はオデッセイも廃止する方向で検討を進めているようだ。
アクティトラックは農村部のユーザーから継続の要望が出ているが、最終的には4月末で廃止を決定。生産を継続すると「1台あたり約7万円の赤字が出ているので、これ以上継続するのは無理」(ホンダ開発責任者)といった判断によるもの。
しかしホンダ店営業マンは「採算がとれないから生産終了とは……。長年使ってきていただいているお客さんに申し訳ないですね。エンジンは荷台下にあるので空荷でもリアタイヤに荷重がかかりますし、室内は静か。せめてダイハツやスズキさんからOEM供給してもらえるように願っています」(関東北部ホンダ販売店)。
ダイハツやスズキからのOEM供給も検討したが、「独自路線を貫くというホンダのポリシーにそぐわない」というのが結論だったという。
S660は2022年に一旦生産中止して近い将来に再開する方針と聞いている。衝突安全という法規対応が理由のようだ。
オデッセイは2020年11月にビッグマイナーチェンジを実施した。7年ぶりの大幅改良であるから普通に考えれば、フルモデルチェンジの時期である。
これをしなかったのは多額投資をして新型車を開発してもそれほど販売回復が見込めず、投資金を回収できないと結論を下したようだ。つまり次期型の開発はせず、近い将来モデル廃止に踏み切るということである。
キューブの廃止は痛い! ノートのガソリン車をラインナップに加えるべき!
日産はキューブ、ジューク、ノートガソリン車を廃止している。キューブは個性的なスタイルのコンパクトハイトワゴンであり、マーケットニーズが高かった。
「キューブは、フルモデルチェンジしてルーミー、ソリオのように両側スライドドア仕様にすれば、月販5000台以上は確実に売れる、と思っています。いまだにお客さんからの惜しむ声は多いですね。」(首都圏日産店)。
ノートは2020年11月のフルモデルチェンジで1.2リッターのe-POWER車に1本化し、ガソリンNA車を廃止した。
新型車自体の出来はよく評価が高いものの、車両本体価格が50万円以上も高くなってしまった。廉価の1.2リッターガソリンNA車は足替わりで愛用したい女性や中高年ユーザーからの要望が多いが、このニーズに応えることが出来ない状況にあり、シリーズトータルの販売は伸び悩んでいる。
「メーカーの日産としては1.2リッターガソリン車を要望するユーザーにはマーチを勧めて欲しいと販売店に要請が来ていますが、それに応じる顧客は少なく、ライバルのヤリスやフィットに乗り替えているユーザーが多いのが現状です。新型ノートでガソリンNA車を廃止したのは失敗ではないでしょうか」(首都圏日産店)。
このほか、シルフィ、フーガ、シーマなどのセダンも販売不振からラインナップの再編を実施すべく検討しているようだ。
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