トヨタカローラ。昔も今も日本人に愛されるクルマといえるが、カローラセダンを日本一愛する男と断言していい“カローラ先生”こと自動車ライター・小林敦志氏。35年間、歴代カローラセダンを愛車として乗り続けるほどのカローラLOVEの人だ。
そんな小林氏の今の愛車はもちろん現行カローラセダンだが、「次のMCで2Lエンジンを搭載してほしい!」という熱い思いを今抱いている。その思いを存分に語ってもらおうじゃないか。
文/小林敦志
写真/平野学
【画像ギャラリー】去っていくもの、やってくるもの。いろいろなカローラたち
■2代目ウィッシュと同じエンジン
ソフトパッドのダッシュボードなど質感の高さや、安全運転支援デバイスをはじめ装備も充実。「カローラセダンを乗り継いできてよかった」と、現行12代目モデルに対する満足感は高い。が、唯一気になるのが搭載エンジン……である。
筆者が購入したのは1.8Lガソリンエンジン(NA)。2ZR-FAE型エンジンは「バルブマチック仕様」となっているのだが、これがまぁ、なかなか気になるところが多い。まず、業界関係者に話すと、「バルブマチックってずいぶん懐かしいですね」と、クスっと笑われながら言われることが多い。
街中を走っていると、2代目ウィッシュ(2009〜2017年)や、2代目ノア系(2007〜2017年)のリアに「VALVE MATIC」というバッジがあるのを発見して、気持ちが“ブルー”になることも多い。
情報ではカローラに搭載するにあたって組み直しているとのことだが、ボンネットを開けてエンジンを見せると、「大きなエンジンですね、横置き5気筒ですか」などと冗談を言われることも多い。
ちなみに、日本向けカローラクロスにはわざわざ、筆者のカローラセダンと同じ“平成の香り強い”1.8Lガソリンエンジンを搭載するそうだが……。
■スポーティさと燃費性能向上のために!
スポーティさへの欲求もあり、2L搭載を渇望しているが、燃費性能がいまひとつなのも気になる。乗り方に問題があるのかもしれないが、燃費計ベースでは、高速メインでも14km/Lあたりを行き来することが多い。
少し前、北海道へ出張に行った際、インプレッサG4のAWD(1.6L)を借りたのだが、世間では燃費性能への評価がいまいちとされるスバル車に乗って思わず「燃費いいなぁ」と感じてしまった。排気量が200cc少ないとはいえ……。
筆者は9代目と10代目でも1.8Lに乗っていたのだが、特に9代目の1ZZ-FE型は電子制御4速ATとの組み合わせがよかったのか、「すごく燃費いいなぁ」と思わせるクルマであった。それとは対照的であるのが現行モデルだ。
そんななか、現行カローラでは、ツーリングのみであるがすでに過去2回(2000年6月1日、2021年4月19日発売)台数限定の特別仕様車として、2Lエンジンが搭載された事実がある!
“ダイナミックフォース”シリーズとなり、2Lなのに筆者の乗る1.8Lよりも燃費数値が向上しているのには驚かされた。筆者は「マイナーチェンジで2Lへ換装するための観測気球」と見ており、2Lエンジンへの換装を強く希望。その実現への期待値は膨らむばかりだ。
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