全工場操業停止でカローラクロスなど新車に大激震! トヨタ車の最新納期と遅延加速の実情

操業停止でカローラクロスなど新車も急変! トヨタ車の納期遅延が加速 主力車種の納期一覧は?

 2021年8月19日、トヨタ国内販売事業本部から、全国のトヨタ・レクサス販売店、レンタリース、モビリティパーツの各社へ衝撃的な一報が入った。トヨタの国内生産拠点が、大規模な稼働停止になるというものだ。

 今回の稼働停止は、全完成車工場が対象で、過去の一部操業停止とは比べ物にならないくらい大規模となっている。筆者が取材を進めていくなかで判明した、トヨタ車の納期遅延に関する最新情報と、今後の見通しを解説していきたい。

文/佐々木亘、写真/TOYOTA

【画像ギャラリー】ヤリスクロスは何ヶ月待ち?? トヨタ・レクサス車納期遅延リスト


工場操業停止の理由はコロナ!難しい対応を迫られる販売店

 8月~9月における国内工場操業停止の理由は、これまでに騒がれていた半導体不足とは大きく異なる。

 その原因は、東南アジアでの新型コロナウィルス感染拡大に伴う、部品供給不足だ。現地部品工場が稼働できず、部品不足が長期化しており、国内完成工場の稼働も、停止せざるを得ない事態に追い込まれた。

 今回の操業停止で車種によっては、ひと月ぶんの生産すべてが減産されるなど、影響は深刻だ。これから注文をするユーザーだけでなく、すでに注文を終え納車を待つユーザーへの影響も避けられない。販売店も難しい対応を迫られている。

 すでに、新車の納期遅延による難しい顧客対応は、全国の販売店で数多く発生しており、今回の一報を受けた販売店では「すでに発生している状況(難しい顧客対応)に、追い打ちをかける状態。玉突き事故のようで、問題が収束する気配はありません」と現場の難局を吐露していた。

販売店オプションであるディスプレイオーディオの「ナビキット」の生産も追いついていない状況だ

 また、影響が長期化している用品ナビキットも、まだまだ不足ぶんの挽回生産には至っていない。納車後にナビキットを取り付ける対応や、今回の操業停止による影響を踏まえたうえで、納車や取り付けの順番を変更しなければならないなど、イレギュラーな対応が続いていくだろう。

新型ランクルなど人気車にも影響大! 具体的な操業停止工場と停止期間は?

今回の供給懸念部品引き当ての対象外は、シエンタ・プロボックス・ランドクルーザープラド・ハイエース含む11車種。生産台数、納期への影響はない模様だ

 トヨタ全工場は9月3日、10日、17日の3日間、操業停止となる。なお、今回の供給懸念部品引き当てには対象外車種があり、シエンタ・パッソ・プロボックス・カローラアクシオ・ランドクルーザープラド・ハイラックス・ハイエース・スープラ・タウンエース・レクサスES・CTは、生産台数や納期への影響はない模様だ。

 8月後半から9月いっぱい操業停止をするのが、トヨタ自動車元町工場の少量ライン(レクサスLC・LCコンバーチブル)とセンチュリーライン(センチュリー)だ。また第1ラインは3日間の非稼働日となるが、MIRAIは部品欠品のため、9月生産が全数減産となる。

 高岡工場では、9月1日~17日までの半月の間、第1ライン(カローラ・カローラツーリング・カローラクロス)、第2ライン(ハリアー、RAV4)の停止を決めた。さらに堤工場の第2ライン(カローラスポーツ・カムリ・レクサスES)は、8月27日と9月1日~17日に停止する。

半月以上の長期間操業停止は4工場6ラインに及ぶ。デビューしたばかりのランクル、そしてレクサスLXを生産するトヨタ車体吉原工場第1ラインは9月1日から30日まで停止する

 また、トヨタ車体吉原工場第1ライン(ランクル、レクサスLX)は、9月3日~30日までの停止となる。半月以上の長期間操業停止は、4工場6ラインに及ぶ。

 このほかトヨタ自動車、トヨタ自動車九州、トヨタ自動車東日本、トヨタ車体、豊田自動織機、ダイハツ工業、ダイハツ九州の各工場で、5日~10日前後の非稼働日を設ける。対象車種は多岐にわたるため、実際の納期目安を、文末に記載する各車の納期一覧をチェックしてほしい。

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