どちらが早い? 何が違う? なぜ高速道路に右ルートと左ルートがあるのか


■気になる左右ルートの「どちらが速いのか?」

 しかし、慣れてくると「どっちが速いんだろう」という疑問が生じてくる。実際、どちらが速いのか? どの区間も、左ルートは走行車線側、右ルートは追越車線側にある。つまり、基本的な流れは追越車線側の右ルートのほうが速い。左ルートは90km/hで速度リミッターが効く大型トラックの割合も高いから、通常なら右ルートのほうが若干速い。

 しかし、その差は有意なものではなく、事故や車線規制などの障害がなければ、ほんの数秒から、どんなに長くても1分以内。「どっちが速い?」という感覚で選んでも、ほとんど無意味だ。

できるだけ早く目的地に着きたいという人は多いが、どちらを選んでも、到着時間にそれほど大きな差はないことが多い

 交通量にも大きな差はない。混雑している高速道路では、走行車線より追越車線のほうが交通量が多く、3車線の場合その割合は、左から順に20%、35%、45%程度になるが、東名と中央道は、一番右側の第3通行帯(追越車線)だけが右ルートに進むような分離形態になっているため、平準化されている。

 これらの区間では、工事による車線規制も多い。たまたま右ルートだけ車線規制が行われていると、右ルートのほうが時間がかかってしまうこともある。つまり、これらの区間では「どっちが速い?」という感覚を捨て、ただ流れに身をまかせ、淡々と走るのが一番ということになる。「川の流れのように」ですね。

【画像ギャラリー】写真で見る右ルートと左ルートの詳細と違い