2020年6月2日、ベストカーでもたびたびお伝えしてきた改正道路交通法が可決・成立した。
かねてより問題視されてきた「あおり運転」行為の明文化とそれらに対する罰則が規定された形だ。
迷惑運転に対する新たな抑止力となりえるか? その中身をみていこう。
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※本稿は2020年7月のものです
文:ベストカー編集部/写真:AdobeStock、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年7月26日号
■あおり運転で一発取り消しも! ムチャクチャ厳しくなった新道路交通法
最近、なにかと話題になる煽り運転。
昨年(2019年)常磐道で起きたBMW X5に乗るオラオラ系のおっさんが煽り運転しておきながら高速道路で停止して被害者に殴りかかるという実にアホらしい事件もあったが(すべてドラレ コに収録されていた)、これまで煽り運転は直接取り締まる規定はなく、「車間距離保持義務違反」や「危険運転致死傷罪」などが適用されてきた。
しかし6月2日に可決・成立した改正道交法では煽り運転を「妨害運転罪」として新たに規定、しかもムチャクチャ厳しい内容となった。
煽り運転で罰せられれば文字通り問答無用、一発で免許取り消しだ。
具体的にどういう運転が煽り運転として決められたかというと、上の表のように、車間距離不保持、割り込み運転、パッシング、危険な車線変更などなど項目。
罰則は3年以下の懲役、または 万円以下の罰金。
さらに煽り運転をしたうえに高速道路上で相手車両を停止させたり、衝突事故を発生させたりすると5年以下の懲役、100万円以下の罰金が科せられる。
警視庁の発表によると、2019年に車間距離不保持で摘発された事例は1万5065件で前年比2040件増。
悪質な煽り運転に厳格化を求 める声は大きく、それが今回の改正道交法につながったといえるだろう。
また今回の改正では違反点数と欠格期間が新たに定められた。
違反点数25点で欠格期間が2年、悪質な場合は35点で3年となる。
みなさん、煽り運転対策として今後はドラレコがますます必須のようですよ…!!!
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