■日本仕様に搭載されるエンジンに難アリ……?
日本仕様のアウトバックに積まれる水平対向4気筒は最新世代のCB18型1.8L直噴ターボ。前世代から軽量&コンパクト化を果たしたこのユニットはアウトバックの動的質感にも寄与しているだろう。
が、1600rpmから300Nmと3L自然吸気並のトルクを発するという触れ込みのわりには低回転域での余裕が感じられず、発進時や穏やかな加速時も回転を高め気味になってしまう。
オンロードばかりを走るならまだしも、悪路走破で重要な低回転域の粘りを求めるなら、米国仕様に設定されている2.5L自然吸気や2.4L直噴ターボのほうが向いているのではないだろうか。
その昔、初代アウトバック=レガシィグランドワゴンがマイカーだったことがあるが、その満足度の高さは強く印象に残っている。
オンロードとオフロードの両場面で走りの楽しさや身のこなしの気持ちよさをしっかり押さえながら、積載力や乗降性といった日常性能もステーションワゴンと同等以上に確保されていて、街中でも主張はあれど、オラオラ圧は控えめで悪目立ちはしない。
ちょっと大きくなりすぎた感はあれど、生活のいっさい合切を1台で賄う選択肢として、新型アウトバックも相変わらず相当有力な銘柄であることは間違いない。
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