■人気高い!=値落ちしない!!=高い残価設定!!!の好循環が継続するレアケースなクルマ
またこの結果を見ても、アルファードの人気グレードである2.5S Cパッケージの中古車価格の値落ち額の低さに驚かされる。
続いては、搭載するパワートレインによる違いを見てみよう。2022年に初めての車検を迎える後期型の2019年式で調べてみる。
調べたのは各パワートレインで中古車の流通台数が多い2.5S Cパッケージ、3.5SCそしてハイブリッドSR Cパッケージの3グレードだ。
2.5S Cパッケージの中古車の流通台数は約191台で、平均価格は約492万円。価格帯は約407万~約778万円だ。3.5Lエンジンを搭載した最も多いグレードの3.5SCでも流通台数は約7台。価格帯は約480万~約698万円で、平均価格は約533万円。
そしてハイブリッドSR Cパッケージの中古車は約8台流通していて、価格帯は約490万~約678万円。平均価格は約557.6万円となっている。それぞれの平均価格で新車時価格の残価率を見てみると、2.5S Cパッケージは約105%。3.5SCは約101%。そして、ハイブリッドエグゼクティブラウンジは約97.6%となった。
やはり、2.5Lガソリンエンジンを搭載したエアログレードの2.5S Cパッケージは3年落ちの中古車でも新車時価格を超える価格で販売されている。一方、流通台数が少ない3.5Lやハイブリッドはカスタムカーの流通によって上振れしているものの、ハイブリッド車の値落ち率は大きめだ。
■新車よりもリーズナブルなモデルを狙うならエグゼクティブラウンジか⁉
ハイブリッド車であれば、豪華仕様のエグゼクティブラウンジの値落ち率が目立つため、狙い目と言える。新車でもオーダーから3カ月で納車可能なアルファードだが、2021年~2022年式、走行距離500km以下といういわゆる登録済み未使用中古車が約540台も流通している。
価格帯はカスタム済中古車があるため、約330万~約1110万円とかなり幅広くなっている。そのうち、約330台が売れ筋の2.5S Cパッケージで価格帯は約400万~約1,070万円。諸費用を含んだ乗り出し価格でも約430万円で、新車で購入するよりは約70万円は安く手に入れることができる。
また、特別仕様車の2.5SタイプゴールドIIも約64台流通していて、価格帯は約359万~約555万円で、諸費用を含んだ乗り出し価格でも約389万円とこちらも割安感は高い。したがって人気のアルファードでも未使用中古車の割安感はあると言えるだろう。
ただし、ボディカラーや装備など自分の好みの仕様が見つかるかどうかという条件付きであることは忘れないでもらいたい。また、アルファードは法人需要も高いが、知り合いの販売店によると新車もしくは1~2年落ちの中古車の需要が高いとのこと。こういった高年式の未使用車などもターゲットとなりそうだ。
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