■トヨタは頑張りすぎた?
日本車メーカーのなかで独り勝ちのような状態で疾走していたトヨタですが、会社内部にも外部環境にも微妙な変調を感じています。
こういった、生産計画の下振れがトヨタらしくないことは言うまでもなく、ディーラー不正車検の送検、パワハラ問題、日鉄との訴訟問題など組織的な課題が炙り出された1年でした。
台数を追って落とし穴に落ち込んだのが2000年代のトヨタの躓きでした。
現在はそのような企業文化はまったくなく、待たされている顧客のためにと増産を強化しているのですが、結果として台数を追うことと同じ無理が生じます。
トヨタはやや頑張りすぎた感が強く、疲弊した部分が浮かび上がっているように感じます。
兵站術を考慮し、足場を固め組織強化を実施し、取り組みの優先順位を慎重に検討してほしい段階に来ていると感じます。
●中西孝樹(なかにしたかき):オレゴン大学卒。1994年より自動車産業調査に従事し、国内外多数の経済誌で人気アナリスト1位を獲得。著書多数
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