【超希少車】あの伝説のモデル&マシンはいまどこにあるのか!?

■M2最後の限定車、M2 1015 (AZ-1)

岐阜県揖斐郡池田町にあるVRP(TEL:0585-45-0198)というショップで販売されているM2 1015。走行距離は1.8万kmで価格は278万円(2018年8月15日現在、販売中)

 マツダのグループ会社で、商品企画事業を手がけていた「M2」(東京都世田谷区)が、デビュー以来開発を進めていたのが、この1015というコードネームを持つ車両だ。

 ボンネットにはラリーカーのポッドライトを想起させる、埋め込み式のフォグランプを装備。マツダスピードバージョンとは異なるリアウィングやテールランプなど、独自の個性的なデザインを採用していた。

 当初限定50台(その後追加オーダーが可能になり、合計220台に)で発売された1015はあっという間に完売。販売不振だったAZ-1とは打って変わっての人気ぶりだった。

■現在の状況は?→現存

 中古車市場に出ている正規のM2 1015は、絶版車専門店「VRP」(岐阜県)が販売する1台だけだ。タマ数は、着実にゼロに近づいているレッドリスト車だ。

■2ストロークエンジン搭載のソアラ、トヨタS-2XV

1989年の東京モーターショーに出展したトヨタS-2XV。ソアラに2ストロークエンジンが搭載されていた。2ストロークエンジンを搭載することは、今改めて見てもありえない

 1989年に発表されたソアラに新開発だった2ストロークエンジンを搭載した「トヨタ S-2 XV」。ちなみにSとはスーパーチャージャーの頭文字で、構造は4サイクルエンジンと同じく吸気・排気バルブを各カムシャフトが作動させるというものでスーパーチャージャーは掃気を促すためのもの。

 3L直6のガソリンと2.5L直4ディーゼルが参考出品され初代エスティマへ搭載予定だった。
ちなみにスペックは3L直6が240ps/3600rpm、50.0kgm/2800rpm、2.5L直4ディーゼルが100ps/3200rpm、29.0kgm/1600rpmだった。

■現在の状況は?→解体

 この2ストロークエンジンを搭載したS-2XVは残念ながらトヨタ博物館にも所蔵されず、解体処分されたそうだ。

2ストロークエンジンを搭載したS-2XVに試乗した際のベストカーの記事

■ダイハツ シャレード デトマソ926R

993ccから926ccにスケールダウンしてWRCグループB、1.3L以下クラスに編入することを目的に限定200台が販売された926ターボをベースに製作されたのが、このシャレードデトマソ926R。ボディサイズは全長3850×全幅1640×全高1360mm。最大トルク、車重は未公表

 1985年の東京モーターショーで、コンセプトモデルとして出展された、WRCグループBのホモロゲーションモデル「ダイハツ シャレード デトマソ 926R」。

 1984年10月に発売されたWRCグループBのホモロゲーションモデルで限定200台が販売されたシャレード926ターボのエンジンをDOHC化し、76psから120psにパワーアップ。なんとミドにエンジンを搭載していた。エクステリアは全身にまとったアグレッシブなエアロパーツが装着され、リア最後尾で格子状に開かれたエンジン排熱や冷却用の開口部など、完成度は高かった。

ルノー5ターボⅡを思わせるような出で立ち。ミドに120psを発生する926ccの直3DOHCターボエンジンを搭載していた

1984年10月にターボモデルを国際ラリー規格であるグループBに合わせて排気量を993cc → 926ccへとダウンサイジングしたホモロゲーションモデル、シャレード926ターボを200台限定で発売。76ps/11.0kgmを発生する993cc直3SOHCターボを搭載、車重はわずか690kgだった。1985年のサファリラリーに、初エントリーながら初優勝(グループAでも1-2フィニッシュ)

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