■ティザー発表で判明した内容は
今回発表されたティザー写真は2枚。フロントフェイスとコクピットの様子が分かる。
まずはエクステリアから。最近のレクサスに多い、L字のクリアランスランプをヘッドランプユニット上部に装備するデザインだ。
ヘッドランプユニットをよく見ると、LEDの3眼タイプであることが分かるが、一番外側に丸形のライトらしきものが確認できる。これはハイビームなのか、別の機能を持つものなのか、今のところはよくわからない。
ボンネットからスピンドルグリルの造形へ向けられたキャラクターラインは、NXのデザインに近い。BEVモデルらしく、グリルレスのようだが、陰影によりスピンドルを形作るのは、新しい試みだ。逆光線からは従来車と同じように、黒いグリルがある様に見えている。
インテリアで目を引くのは、bZ4Xと同じくヨーク型のステアリングだ。市販モデルでも採用されるのか、オプション設定か、はたまた円形ステアリングに戻るのかは、今のところ分かっていない。
このままヨーク型が採用されれば、レクサス初の装備となるが、先日のバッテリーEV戦略に関する説明会で、豊田章男マスタードライバーが乗っていたプロトタイプのRZは、通常の円形ステアリングだった。どちらが正式採用されるか楽しみだが、個人的にはヨーク型ステアリングでRZを操縦してみたい。
内装の全体的なデザインは、現行型のNXに似ている。タッチディスプレイの上部にエアコン吹き出し口が移動し、ハザードスイッチも上へ動いた。メータ類には奥行き感が感じられ、LCのようなスポーツラグジュアリーの雰囲気も纏う。
シフトレバーは、シフトバイワイヤ式を採用すると思うが、ノブの形状が従来車とは大きく異なる。丸形ノブを採用し、しっかりと握るというアクションよりは、指先で転がすような操作感になりそうだ。
ドライブモードスイッチがインパネ部には見当たらないのも気になるところ。もしかすると、シフトレバーと一体化している可能性もある。
NXから始まった次世代レクサスを継承しながら、BEVならではの新しさも垣間見える2枚の写真。全体像の発表は、4月20日に専用サイトからオンライン形式で行われる模様だ。
■気になる発売はいつになるのか
前回、年内ギリギリの12月末の販売開始、遅くとも2022年度中(2023年3月)までの発売が見込まれるとお伝えしたが、販売開始時期は少し前倒しされそうだ。
2022年のレクサスは、8月~9月に現行車の一斉年央改良が入り、10月にはCT200hが生産終了を迎える。さらに、RXのモデルチェンジも囁かれており、2022年後半は話題性が目高まるだろう。注目の集まるこのタイミングで、RZを市場投入する可能性が高くなってきた。
正式なスケジュールはまだわからないが、販売店では「夏から秋頃に販売されるので、よろしくお願いします」と声を掛けられるレクサスオーナーが増えている。ディーラー周辺の動きからも、8月~9月頃の販売開始が濃厚だろう。
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