最後のガソリン車ロータス「エミーラ」の4気筒モデルが受注開始へ

■メカニズムや構造はまったく同じ

 パワートレーン以外の基本的な構造は共通で、ロータスが得意とするオールアルミモノコックシャシーに、ボディはオールグラスファイバーボディ(GFRP)を組み合わせる。前後サスペンションは、ダブルウィッシュボーン式で、ビルシュタイン製ダンパーとアイバッハ製コイルスプリングを組み合わせる。

 ブレーキシステムは、APレーシング製4ポッドアルミ合金キャリパーと2ピースクロスドリルドベンチレーテッドディスクのコンビで、フロント370mm、リア350mmのディスクサイズとなる。

 タイヤサイズは、フロント245/35R20、リア295/30R20となる点も共通だ。但し、装備の一部は、ファーストエディションの特別仕様に起因するものだ。

■装備満載のファーストエディション

 ファーストエディションの特別装備を紹介すると、まさにフル装備といった内容だ。本来、パッケージオプションである「ロータスドライバーズパック」、「ロータスデザインパック」、「ローワーブラックパック」「コンビニエンスパック」の4つも標準化されている。

 これらには、20インチの超軽量Vスポーク鍛造アロイホイール、2 ピースハイパフォーマンスブレーキディスク、ロータスネーム⼊りブレーキキャリパー、サスペンションとタイヤのコンビネーション選択、フロントパーキングセンサー、バックカメラ、プライバシーティントガラスなどさまざまなアイテムが含まれている。

 6タイプのボディカラーと7タイプのインテリア&シートのコーディネート、4タイプのブレーキキャリパーカラーの選択は、無償オプションとして提供されるのも、特別な計らいのひとつだ。

2シーターの最新鋭のコックピットも装備が充実。フルデジタルメーターなど最新機能も満載だ
2シーターの最新鋭のコックピットも装備が充実。フルデジタルメーターなど最新機能も満載だ

■エミーラを手にするためには……

 価格は、直4モデルの「エミーラ ファーストエディション」が1386万円となる。生産開始は、2023年1月以降を予定しているため、納期は最短でも1年近くとなる見込みだ。

 ただし、エミーラを入手するためには、早めの動きが鉄則といえる。昨年末より受注を開始した「エミーラ V6ファーストエディション」は、予想をはるかに超える注文が世界中より飛び込んでいるという。

 V6モデルの生産は、今年より開始されるが、いずれの仕様も早期注文がマストといえそうだ。また材料費の急激な高騰を受け、V6ファーストエディションの価格が1353万円から1452万円に改定された。現在の世界情勢を鑑みると、今後も価格への影響が懸念される。

 多くのメーカーがEVシフトを掲げることもあり、最後のピュアエンジンスポーツカーを楽しみたい考える顧客も多く、さまざまなスポーツカーのニーズが高まっているのが現実だ。

 国内だと日産GT-Rの2022年モデルの完売も、その一例といえよう。エミーラは、ロータスの新工場で生産される第一号車であり、モデルラインもエンジン車はエミーラに集約されたため、従来よりも生産規模は拡大している面もある。

 しかし、それでもロータスが少量生産メーカーであることに変わりはない。手に入るうちが買い時というのが、今のスポーツカー事情なのだ。

ピュアエンジンのロータスはこれで最後。中古エリーゼも高騰しているため、エミーラへの関心もより高まる可能性がある
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