「センチュリーをGRMNにして乗ってみたい」。そんな発言をしていたトヨタの豊田章男社長。
そして2018年9月上旬、ツイッター上で愛知県の陸運局でのセンチュリーGRMNらしきクルマの目撃例が投稿された。
チューニングショップがやったにしてはよく出来すぎている。でもトヨタがセンチュリーでGRモデルを作るか!?
なんて思っていたら本日行われた自動車工業会の定例会見に、センチュリーGRMNらしきクルマに豊田社長が乗ってきたじゃないですか!! サプライズ過ぎるよ!!
いま現段階でわかっていること、レポートします。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
■陸運局で目撃されたセンチュリーGRMN
2018年9月上旬、ツイッター上で話題になっていたセンチュリーのGRモデルらしきクルマ。たしかに以前、豊田章男社長は「センチュリーをチューニングして乗りたい」(下の動画の45分頃から)と発言していた。
とはいえですよ。トヨタの、否、ニッポンのフラッグシップであるセンチュリーを、その製造メーカーであるトヨタがチューニングするなんて考えにくい。
しかしツイッターで話題になったセンチュリーGRMNの完成度は、チューニングショップがやったというにはどうも綺麗すぎる。
じゃあトヨタが作ったと思うのが常だが、キャンバーまでガッツリついているし、正直なところ「トヨタがここまでやるかね~!?」とも感じたわけです。
真実を求めてトヨタ広報部に取材したところ「今後の製品展開にも関わることですのでコメントすることはできません」とのこと。
否定をしないということはトヨタが何らかの目的で制作した1台になる。
■突如として報道陣の前に現れたセンチュリーGRMN
そして月日は流れて2018年9月20日。東京都港区の日本自動車会館にて、自動車工業会会長(豊田章男氏)の定例会見が行われるとあって報道陣が詰めかけた。
今回の会見のテーマは「自動車税制・通称」および「東京モーターフェス2018」。自動車メディア以外にも、新聞各紙や経済誌など、多くのメディア関係者が集まった。
一連の取材が終わりふと道路を見るとそこには白いセンチュリーが待機していた。むむっ、なんだか様子がおかしい。
黒のリップスポイラー、そしてフロントグリルには「GRMN」のバッジ。まさにあの陸運局で目撃されたセンチュリーそのものだった。
ナンバーも取得されていることから完全なる合法仕様だ(当たり前だけど)。
そしてブレーキキャリパーはホワイトの対向キャリパー。この辺りはこれまでのGRモデルを踏襲しているようだ。
ホイールは社外品の軽量そうなアルミホイールへ交換されている。うーむ、かっこいい。
ちなみにタイヤはヨコハマタイヤのアドバンブランドだ。やる気満々。
■センチュリーGRMNでドリフトは禁止!?
豊田社長はまるで自慢のコレクションを披露するかのように「これいいでしょ、まだ一般販売する予定はないんだけど」とコメント。
ナンバーは希望ナンバーの「1867」。トヨタグループの創始者である、豊田佐吉翁の生まれた年を指す。
この年の100年後、つまり1967年に初代センチュリーが生まれる(センチュリーは豊田佐吉翁の生誕100周年記念車でもあった)。
その豊田佐吉翁の曽孫にあたり、レースにも出場するほど運転が大好きな豊田社長。しかしながらまだハンドルを握っていないようだ。
「ドリフトはするなって言われました(笑)」とすでに釘を刺されているようだが、世界に一台のセンチュリーGRMNのフィーリングはどのようなものなのか。
豊田社長!! 試乗されましたらベストカーにコメントください!!
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