【ハリアー ジムニー ランクル…】目的とサイズで選ぶオススメSUVはこれ!! 

ライトSUVの推奨モデルと「買うべきでない」ユーザー

ライトSUVは、オフロードよりも高速道路やワインディングロード、日常域での使い勝手と気持ちいい走りを重視して選んだほうが長く付き合えるだろう。

■ライトSUV【コンパクト】:ホンダ ヴェゼル

ヴェゼル/全長×全幅×全高:4330×1770×1605mm、駆動方式:FF/4WD、価格帯:207万5000-292万6000円

コンパクトサイズのクロスオーバーSUVは、ホンダのヴェゼルが万能選手だ。フィットがベースだからキャビンは広く、後席でも快適である。ラゲッジルームも広く、荷物を積みやすい。

主役を務める1.5Lの直噴エンジンにモーターと7速デュアルクラッチDCTを組み合わせたハイブリッド車は活気ある走りを見せ、実用燃費も悪くない。リアルタイム4WDも後輪へのトルク配分を変えたから悪路でも走破性が向上している。先進安全装備も充実した。

トヨタのC-HRもトータル性能は高いが、こちらは前席優先の設計だ。バランスのとれたヴェゼルだが、1.5Lのガソリンエンジンは洗練度が今一歩にとどまる。このクラスでは大柄だから駐車場が狭い人にも不向きだ。

■ライトSUV【ミドル~ラージ】:マツダ CX-5、CX-8

CX-5/全長×全幅×全高:4545×1840×1690mm、駆動方式:FF/4WD、価格帯:249万4800-321万3000(ガソリン車)、280万8000-352万6200(ディーゼル車)

ミドルクラスは毎年のように商品性を高めているマツダのCX-5をイチ押しとする。存在感が薄かったガソリン車にはターボモデルが加わった。

だが、4Lガソリンエンジン級の分厚いトルクを誇るディーゼルターボのほうが魅力的だ。気持ちいい走りを実現し、都会の景色にも似合う。

また、兄貴分のCX-8なら7人まで乗ることができる。2WDモデルの乗り味は大人っぽいし、快適性も1ランク上だ。

ただし、取り回し性に難があり、3列目もミニバンほど快適ではない。また、ATは6速だから燃費の点でも物足りなく感じる。

■ライトSUV【プレミアム】:トヨタ ハリアー、三菱 アウトランダーPHEV

ハリアー/全長×全幅×全高:4725×1835×1690mm、駆動方式:FF/4WD、価格帯:294万9480-460万4040円

プレミアムクラスは、舗装路での快適性を重視したハリアーが無難なチョイスだ。キャビンもラグジュアリームード満点で、風格を感じさせる。

2Lのターボエンジン搭載車にはパフォーマンスダンパーを採用し、スポーティ度を高めた。ハイブリッド車は群を抜く燃費が自慢だ。

だが、アウトドア派は4WD性能やパッケージに物足りなさを感じるだろう。ルックス重視だから四方の見切りなど、運転しやすさにこだわる人にも向かない。

ミドルクラスとも重なるが、アウトランダーPHEVはEV感覚の新鮮なSUVとしておすすめできる。

充電してEV走行の距離を延ばせるプラグイン・ハイブリッド車で、最新モデルはモーター走行の領域を広げるとともにS-AWC(スーパーオールホイールコントロール)の制御をさらに緻密化した。

舵の動きはクイックで、軽やかにクルマが向きを変える。雪道でのコントロール性も素晴らしい。うまく使えば燃料代を大幅に節約することが可能だ。

が、派手さはないし、エンジンを使ったときの燃費はそれなりのレベルにとどまる。だからファッション性にこだわり、高速走行を主体とする人には不向きだ。

◆  ◆  ◆

 SUVは、ユーザーが使う日常のシーンに合っていないと宝の持ち腐れになる。セダン代わりに決められた場所でSUVを使いたいと言うなら4WDでなく、2WDでもいいだろう。

悪路や雪道を走るときの安心感や余裕を重視するなら、デフロックやスノーモード付きのSUVを選んだほうがいい。

さらに過酷なステージを走るというなら、ハイ/ロー切り替え式の副変速機を備えた本格派のSUVがおすすめだ。

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