■日野デュトロZ EVのスペックは?
日野デュトロZ EVの車両スペックは、キャブ直下に配置されている永久磁石式同期モーターの最高出力が50kW(68PS)、荷台床下のフレーム内側に配置されたリチウムイオンバッテリーの容量は40kWhで、一充電走行距離は150km(WLTCモード)となっている。
車体が軽いだけに少なめのバッテリー容量であるが、思いのほか長く走れるようだ。なお、比較としてふそうの現行eキャンター(GVW7.5t)は81kWh、いすゞのエルフEVのモニター車(フォアミリーマートの実証実験車両)は79kWhを搭載して両者共に航続距離100kmほどだ。
車体サイズは、ウォークスルーバン型で全長4695×全幅1695×全高2290mm、最大積載量1000kg、車両総重量3490kg、床面地上高は積車時400/空車時450mmとなっている。
このほか主な安全装備として、自動ブレーキのPCS、誤発進抑制機能、クリアランスソナー、車線逸脱警報、電動パーキングブレーキ、バックアイカメラ、電子インナーミラーなども搭載される。
また、Z EVの発売日同日、日野のグループ会社のCUBE-LINXが提供するサービス「エモプラっと」も始まった。
「エモプラっと」は電動車・充電器などの周辺機器の導入・助成金サポートなどを提供するサービスで、同サービスを通じ、Z EVをはじめとした電動車導入に向けて、必要なハードやシステムをワンストップでスムーズに導入できるようになる。
また、同社は今年9月に稼働マネジメントシステムの「エモ助」のリリースも予定している。
日野自動車ではZ EVの年間販売目標台数を、2022年度は500台、次年度以降は1,000台を超える規模に拡大する見込み。
Z EVが直近まで実用供試実験を行なっていたヤマト運輸の宅配ドライバーからは、超低床構造がもたらす荷役性の高さ、狭い路地でもスイスイ入っていけるコンパクトなサイズが好評を得ており、今後の市場の評価に注目だ。
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