ホンダNSXは輝きを失ったのか?ワクワクしない!? 初代が偉大過ぎた!?


■熱狂が低いのは経済的事情だけではない

ただ、現行NSXに対する熱狂は、海外でもあまり高くはない。

初代が出たときは、海外の専門家も称賛した。特にレーシングドライバーは絶賛していた。当時はフェラーリもポルシェもクセが強く、速く走らせるには特殊技能が必要だった。

初代NSXのようなマトモな操縦性を持つスーパーカーは他になかった。NSXは革命児であり、フェラーリのクルマ作りにも大きな影響を与えた。

しかし時代は変わった。現在、世界のスーパーカーは、どれもこれもマトモな操縦性どころか、UFOのように曲がって加速はウルトラスーパー速い。

NSXも同様のダイナミクスを狙って開発され、見事に実現しているが、それは決して飛び抜けたものではなく、スーパーカーの平均値にすぎない。デザインに関してはそれこそ……。いや、これは言わないでおこう。

苦戦するNSXに対して10年以上安定的に健闘しているのがGT-R。1000万円台の価格、そしてスーパースポーツにも劣らない(むしろ勝っている部分多し)パフォーマンスに世界が唸った

しかも現在のホンダのブランドイメージは、まったくもって高くない。過去のF1での栄光はあるものの、現在はあのていたらくだし、今はもう普通の大衆車メーカーに過ぎないのだ。

そんなメーカーが、フェラーリやポルシェと同じくらいの性能のスーパーカーを開発したところで、熱狂が生まれるはずがないじゃないか。

それでももちろん、ないよりはあったほうがいい。スーパーカーはもはや宝飾品のような存在。

そういう意味では現行NSXの市場価値は高くはないが、しかし日本のメーカーが、少なくとも世界トップクラスの性能を持つクルマを開発・生産できるということを見せるのは、悪いことのはずがない。

ただそれは、我々日本人にとっても海外のクルマ好きにとっても、あまり魅力的ではないというだけのことだ。

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