■軽スポーツ三つ巴 コペン vs S660&アルトワークス
初代コペンは軽自動車のラインナップに2シーターオープンは絶滅し、スポーツモデルも数えるほどだった2002年に登場した。
初代コペンは2シーターオープンながらスポーツ性はほどほどでATの方が似合うクルマだったが、電動メタルトップや塗装などのクオリティは高かった。
また和み系のスタイルも含めプロムナードカー(お散歩クルマ)としてなかなか悪くないクルマであった。そのためモデル末期まで意外に根強い販売台数もキープした。
しかし2年間の絶版期を経て2014年に復活した2代目モデルは、丸目のセロはともかくとして、ベースのローブとXプレイのスタイルや妙に排気音を強調したマフラーなど、どうにも子供っぽいクルマになってしまった。
さらに翌2015年には軽のスポーツモデルに「とにかく走りを楽しんでください!」というスパルタン路線のS660、さらに復活となった軽ホットハッチの雄、アルトワークスという非常にキャラの強い2台が登場。
もちろんスタイリングなどの魅力も大きいコペンではあるが、走りを楽しみたいというユーザーにとっては、ほかの選択肢に目移りしてしまいそうだ。
【編集部まとめ】
クルマ界ではライバル同士の戦いは避けられない。魅力的な進化を遂げてライバルにリベンジすることもあれば、そのまま消滅することもある。
ハンドリングやスタイリングだけではなく、経済の状況やライバルとの価格競争などさまざまな分野で争いがあるから楽しい。
今後もライバルとの切磋琢磨で育っていくクルマが出てくることに期待したい。
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